漫画
元保護猫の“ふみふみ”が激しい理由 気づいた飼い主の漫画に感動 「電車で見たらあかん」
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猫がクッションや毛布などを“ふみふみ”する仕草は、基本的に“甘えたい気分”を表しているといわれます。その行動には、幼少期の記憶が深く関係しているとも。2匹の元保護猫と暮らすある女性は、2匹の“ふみふみ”が違っていることに気づきました。その理由を知り、決意を新たにするという漫画が、ツイッター上で2万件以上の“いいね”を集めています。
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元保護猫のピノくん&アルくん ハリネズミのポコさんの漫画が大人気
今回話題になった漫画の作者は、プロの漫画家として活躍するミナミ(@droparts39)さん。「廃妃は再び玉座に昇る」(小学館刊)などの作画を担当している他、ツイッターでは週に1度ほどのペースで日常漫画を発表しています。そこに描かれているのは、同居している2匹の元保護猫「ピノ」くんと「アル」くん、そしてハリネズミの「ポコ」さんによるほのぼのとした日々です。
今回話題になったのは、4月に執筆し、最近ツイッターに再投稿した作品でした。主役はキジ白のピノくん。1年ほど前、アルくんと一緒に保護シェルターからお迎えされましたが、当初は頭を撫でられるのが苦手で怖がりでした。また、2匹は実の兄弟ではなく、生まれ育った環境も違うため、ふと見せる行動にはさまざまな違いがあります。
ミナミさんが特に気になったのは、いわゆる“ふみふみ”と呼ばれる行動。正式には「ウールサッキング」という名称で、一説によると母猫のおっぱいを思い出して甘えている時に見せるそうです。そのためミナミさんは、アルくんのかわいらしい“ふみふみ”を見かける度に「甘えたさんかな?」と微笑ましく思っていました。
一方、ピノくんの“ふみふみ”はひと味違います。毛布を前足で踏みながら、ねこベッドの毛を激しく吸うその様子は、ミナミさんが「激しくね?」と驚いてしまうほど。そこで、2匹の違いが気になったミナミさんがネットでその原因を調べてみたところ、とあるブログにはこう書かれていました。
「母親からおっぱいを満足にもらえなかった子は吸う子もいます。おっぱいをちゃんともらった子はまずしません」
ピノくんの生い立ちを想像し涙が…
この文章を読んだミナミさんには、思い当たることがいくつもありました。そして、生後1か月で保護されるまで、過酷な環境で生き抜いたピノくんの生い立ちを想像。涙がにじんだ目でピノくんを見つめ、「これからは目一杯幸せにしたい」と決意を新たにするのでした。
漫画は話題を呼び、2.3万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「電車内で見たらあかんやつやった」「泣いちゃいました。たくさんたくさん、これから幸せにしてあげてください」「うちのもめっちゃ吸ってる! これが原因だったのか……」など、たくさんの声が寄せられています。
思わぬ反響に「たくさんの人に知ってほしいと思って描いたのでうれしい」とツイートしたミナミさん。ピノくんとアルくん、そしてポコさんが、ミナミさんとずっと幸せに暮らせるよう願わずにはいられません。
(Hint-Pot編集部)