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藤井聡太竜王のランチは縁起の良い「勝カレー」 名人戦第5局1日目の“勝負飯”を振り返る
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将棋の藤井聡太竜王が史上最年少の名人と七冠を目指し、渡辺明名人に挑戦する第81期名人戦七番勝負第5局1日目が、長野県高山村の山田温泉にある老舗旅館「緑霞山宿 藤井荘」で行われています。熱戦が続くなか、毎回注目を集めるのが対局中に食する“勝負飯”。藤井竜王は昼食で、縁起の良い「勝」の文字が付いたカツカレーを食べました。渡辺名人は、さび抜きの握り寿司でパワーチャージ。午前と午後のおやつを含め、1日目の食事を振り返ります。
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藤井竜王は地元銘菓を堪能
森鴎外や菊池寛など、名だたる文人墨客が愛した老舗旅館「緑霞山宿 藤井荘」で繰り広げられている世紀の戦い。藤井竜王による、史上最年少の名人と七冠をかけた緊張の対局が続くなか、棋士たちを癒やすのは松川渓谷の水音や豊かな新緑だけではありません。
午前10時のおやつで藤井竜王が注文したのは、地元銘菓「一万石」(あんずジャムとバタークリームのふわふわ無添加ブッセ)と「アイスコーヒー」でした。一万石は、高山村に隣接する須坂市の和菓子店「信州須坂餅菓子処 コモリ餅店」による、卵や砂糖、小麦粉以外を使用せず完全無添加にこだわった一品。地元のアンズジャムと柑橘風味のバタークリームを、ふわふわな食感のなかにもカリッとした歯ごたえが楽しめるブッセで挟んでいます。
一方の渡辺名人は、長野市にある洋菓子店「パティスリーケイノシン」の「ローズクレイア」(さくらんぼと白ワインのムースケーキ)と、高山村産ふじ100%「りんごジュース」をチョイス。旬のサクランボを使用した、まるで宝石のように美しいケーキと、リンゴ本来の味わいを楽しめるジュースに舌鼓を打ちました。
藤井竜王はカレー、渡辺名人は握り寿司をチョイス
昼食休憩に、藤井竜王は「信州ポーク勝カレー」を、渡辺名人は「握りずし」(多め、さび抜き、セットのかけ蕎麦とデザートは抜き)を注文。いずれも会場となった「藤井荘」の料理長が腕を振るいました。
そして午後3時のおやつでは、ふたりとも「レモンのオペラ」(爽やかな酸味のあるレモンケーキ)を選びました。こちらは、午前のおやつで渡辺名人が頼んだ「ローズクレイア」を提供した「パティスリーケイノシン」が手がけたもの。初夏を感じるさわやかな見た目で、舌だけでなく目でも楽しむことができます。飲み物は、藤井竜王は「林農園しぼったままのぶどうジュース」(ナイアガラ白)、渡辺名人は「アイスコーヒー」を合わせました。
第5局初日は午後6時30分に封じ手を行い終了。翌6月1日の朝から再開され、夜には終局の見込みです。対局の行方、そして明日は両者ともにどのような食事を選ぶのか、注目が集まっています。
(Hint-Pot編集部)