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中国の富豪が27回目の大学受験 結果に世界が注目

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

受験し続けること27回! 実業家の挑戦に注目集まる(写真はイメージ)【写真:写真AC】
受験し続けること27回! 実業家の挑戦に注目集まる(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 中国での過酷な受験戦争の象徴として有名な、全国統一大学入学試験「高考」。何度不合格になっても挑戦し続けてきた、56歳の富豪が世界中から注目を集めています。27回目の不合格となった今年、男性の心境に大きな変化があったようです。

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不合格になり続けても諦めず挑戦 しかし…

 不屈の挑戦で話題を集めたのは、中国の実業家リアン・シさん。56歳にして名門・四川大学への入学を目指し、6月に中国で一斉に行われた「高考」を1300万人の高校生に混じって受験しました。リアンさんの挑戦について、英紙「インディペンデント」が報じています。

 同紙の記事で「世界でもっとも困難な試験のひとつ」と評されている高考。受験生たちは国語(中国語)、英語、数学などでさまざまな難しい設問に挑みます。最高点は750点。四川大学など、一流大学への入学には600点以上が必要です。ところが、リアンさんは一流校どころか、大学入学が可能となる足切りの基準点にすら、34点届きませんでした。

「結果が届く前から、エリート大学入学に十分な高得点を挙げる自信はなかったんです。でも、普通の大学にも入学できないなんて……想像もしていませんでした」と、リアンさんは厳しい現実に落胆していたそうです。

 建材ビジネスで大成功したリアンさんですが、名門大学への入学は還暦が近づいても叶えたい夢でした。初めて高考にチャレンジしたのは、16歳のとき。その後、年齢制限に直面するまで悲願は達成できず、一度は夢を諦めたそうです。

 しかし、2001年に受験の年齢制限が撤廃され一念発起。試験に16回も挑み続けました。新型コロナウイルスの感染拡大で行動に厳しい規制がかかる状況でも、不屈の闘志を燃やし続けましたが、結果は毎年不合格。今年はお酒を飲まず、趣味も我慢して、一日12時間の勉強していたそうです。

 それでも夢は叶いませんでした。「正直、もうそこまで伸びしろがあるとは思えないので、もう一回チャレンジする意味が見えない。本当に毎日頑張ったのに……。来年の高考に向けた準備を続けるか、明言することは難しいです」と、すっかり心が折れてしまったリアンさん。再び挑戦する日は来るのでしょうか。

(Hint-Pot編集部)