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東大卒業生1113人が回答 合格する人の傾向は「時間の使い方が上手」
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コロナ禍の中、大学入学共通テストが初めて実施されました。お子さんがまだ小さいご家庭でも、自分たちの頃とは異なる試験方式に不安を抱いているかもしれません。難関大学を目指すのであれば、その不安はより大きいものになりそうですね。東京大学の卒業生1113人を対象にした調査から、難関大学に有効な受験対策などを探ってみましょう。
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目指した時期や対策を始めた時期 現役合格者は一歩早い?
理系AI人材育成塾「AiQ(アイキュー)」を運営する株式会社アイキューは2021年1月、東京大学の卒業生1113人を対象にした「東大受験」に関するアンケート調査を実施しました。
まず「現役・浪人のどちらで入学しましたか?」との設問では、「現役合格」が69.5%、「浪人」が30.5%という結果に。東大が最難関大学の1つですが、現役合格が7割近くとは驚きですね。では、現役と浪人では受験勉強の方法や意識の持ち方に違いがあるのでしょうか? それぞれの回答を比較してみましょう。
東大入学を目指した時期は、現役と浪人の両方で「高校生」(38.5%・43.1%)、「中学生」(28.7%・34.8%)、「小学生」(19.0%・12.1%)と続きました。ここまでほぼ差はありませんが、注目すべきは「幼稚園」が現役で12.8%、浪人で1.1%と大差がついた点です。現役の方が比較的早い段階から東大を目指していたことがうかがえます。
次に東大への受験対策を始めた時期は、現役と浪人の両方で「高校1年生から」(19.5%・22.1%)が最多に。2位以下は現役が「中学1年生から」(14.6%)、「高校2年生から」(13.8%)と続く一方、浪人は「高校2年生から」(15.0%)、「中学1年生から」(14.2%)という結果になりました。ここでも注目すべきは、「小学校入学前」が現役で10.5%、浪人合格者で2.1%だった点でしょう。また「小学生」は現役で11.0%、浪人で7.4%です。
東大受験前の受験経験はどうでしょうか? 現役と浪人の両方で「高校」(45.7%・58.7%)、「中学校」(25.7%・30.7%)、「小学校」(11.9%・5.9%)がトップ3となりしたが、数字には微妙な差があります。また「幼稚園」は現役で10.1%、浪人で0.6%となり、現役は小さい頃から受験を経験している傾向が見て取れます。“受験慣れ”していることで、抵抗感やネガティブな意識があまりなく、受験勉強にも前向きに取り組めるのかもしれませんね。
さらに、これまでの受験にあたって学習塾への通学経験を尋ねる設問では、現役は「小学生の時から」(32.1%)が1位に。次いで「中学生の時から」(27.9%)、「通っていない」(17.6%)、「幼稚園生の時から」(12.0%)、「幼稚園入学前から」(10.4%)と続きました。
浪人は「小学生の時から」(38.8%)が1位となり、次いで「中学生の時から」(34.5%)、「通っていない」(19.4%)、「幼稚園生の時から」(5.9%)、「幼稚園入学前から」(1.4%)という結果に。「そんなに小さい頃から大学受験のことを考えるなんて早すぎる」と思う人も多いかもしれませんが、東大を目指す考えのお子さんがいるご家庭は、早期の受験対策が正解と言えそうです。