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「本気で止めようと思っていない気がします」 フランス人が日本のマナーに感動 駅で驚いた光景とは
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日本の公共交通機関は、海外でも高く評価されています。とくに電車の利便性や快適さ、正確な運行、それを利用する日本人利用者のマナーの良さに驚く訪日外国人は少なくありません。日本の電車を利用したフランス人の男性は、電車に乗る前のある光景に驚いたといいます。いったいどんな光景だったのでしょうか。
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「みんなきちんと切符を購入して通っているから問題ないけど…」
フランスからやってきた、トーマスさんとエリックさんは友人同士。トーマスさんは初めての、エリックさんは2回目の訪日です。滞在予定期間は12日で、東京や富士山、箱根、大阪、京都をめぐるといいます。
日本での旅行中、電車を利用しさまざまな場所へ足を運んだふたり。エリックさんには、日本の電車を利用する際に驚いたことがありました。
「みんなきちんと切符を購入して通っているから問題ないけど、そもそも自動改札のゲートは本気で止めようと思っていない気がします」
高度経済成長で鉄道の輸送量が増えるなか、駅の混雑や人手不足を解消するために開発された自動改札機。日本で本格的に導入されたのは1967年で、世界でも初めてのことでした。
現在は、切符はもちろんICカードやQRコードの読み取りもできるなど進化。日本の自動改札機は海外でも評価されており、技術的な面だけではなく、利用する日本人のマナーの良さも注目されています。
日本では当たり前のようにルールが守られていることに感心
ただ、改札機のフラップドアが開閉する様子を見て、エリックさんは驚きを隠せない様子。「通ろうと思えば、切符を入れなくても通れてしまわないですか? フランスだったら、間違いなく不正に通ろうとする人たちばかりになってしまいます」と、日本ではルール違反をしている人がいないことにも感心していました。
海外では鉄道を利用する人が少ないことや、エリックさんの言うように不正をする人がいるため、改札機をあえて通りづらい設計にしたり、簡単に通り抜けできないよう頑丈な作りにしたりしているところもあるようです。
改札機でのマナーだけでなく、ホームできちんと列になって電車を待つ日本の光景が、外国人から称賛されることもあります。「日本人は他人のことを考える思いやりが本当に素晴らしい。フランス人だけではなくて世界中、日本人以外はみんな自分のことしか考えないと思います」と、エリックさんも感激していました。
海外でも評価の高い、日本人の電車や駅でのマナー。これからも電車を利用する人が気持ち良く使えるよう、お互いに思いやりの心を持って利用していきたいですね。
(Hint-Pot編集部)