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「みんなに勧められて食べました」 日本語を勉強しているイタリア人が気に入った 苦手な外国人も多い日本の食べ物とは
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多様な食文化を発展させてきた日本。訪日経験があるイタリア人女性は、日本滞在中に周囲の勧めで食べてとても気に入った日本の伝統食があるといいます。世界的にも注目が高まっている食べ物ですが、なんだったのでしょうか。
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自分への40歳の誕生日プレゼントに日本旅行
イタリア人のカリンさんは、イタリア中部の都市・ペルージャで暮らしています。同都市で日本人が営む書道教室に通っていたことをきっかけに、日本語の勉強を続けているそうです。
「書道教室では、日本人の先生から書道に加えて日本語を13年勉強してきました。ひらがな、カタカナ、漢字も600字覚えました」
日本語能力試験に挑戦したことも。そこで、「自分の勉強した日本語が通用するか、試してみたかったんです」と、初めて日本を訪れたのが2015年のことでした。
「2015年、40歳の誕生日に私は自分へのプレゼントとして、ひとりで日本を旅行しました。実際、日本ではあまり日本語は話せずに、英語の方が役に立ちました。日本人の方とは大抵、英語でコミュニケーションがとれていました」
滞在期間は3週間で、8月の終わりから9月中旬で、湿気が多い日本の暑さに当時はとても驚いたというカリンさん。「でも今年、2024年の夏のイタリアは、暑くて、湿気もあり、日本の夏のようでした」と、9年前に経験した日本の夏と、現在のイタリアの夏の気候を重ねて話してくれました。
「みんなに勧められて食べました」
カリンさんは旅行中、日本の食事をとても楽しんだそう。「何を食べても、すべておいしかったです!」と太鼓判を押します。また、母国との食文化との違いを感じた点も。
「日本の食べ物はシンプルで、健康に良く、ヘルシーだと感じました。母国との1番の違いは朝食でした。イタリアではコーヒーとクロワッサンで軽めに済ませますが、日本ではしっかりと卵や野菜、魚も食べて、朝からエネルギーを得られる感じで、体調が良かったです」
周囲からの声かけで食べてみて、とくにその味を気に入った食べ物があるといいます。それはなんと、苦手な外国人が少なくない「納豆」でした。
「みんなに納豆を食べてみるように勧められて食べましたが、私はおいしいと思いました」
納豆は、日本を代表する伝統的な発酵食品です。栄養豊富で健康的な食品としても優れています。独特な味や香りが特徴ですが、そんなハードルを一切飛び越え、納豆はカリンさんにとって、日本旅行の思い出の味として深く印象に残ったようです。
再び訪日した日には、全国各地のさまざまな日本食を体験してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)