日本には利便性や快適性を追求した乗り物が多く、それに驚く外国人観光客は少なくありません。初訪日のカナダ人男性は、ある乗り物を利用した際、とても感激したことがあったといいます。それはいったい、どんな体験だったのでしょうか。

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初訪日のカナダ人　日本語能力試験に向けて勉強中

　カナダのトロントから、初めて日本へやってきたコーナーさん。14日間で、東京、京都、広島などをめぐる予定です。

　そんなコーナーさんに、日本に来たきっかけを聞くと「子どもの頃、アニメを観すぎてしまって……（笑）」と教えてくれました。ほかにも、日本の妖怪や民間伝承に興味を持ったそうです。

　さらに、日本語も少し勉強しているというコーナーさん。12月に日本語能力試験を受けるそうで、「現時点ではそのレベルにもまったく達していませんが……」と苦労をにじませながらも、日本語習得に意欲を見せていました。

「移動中でも、こんなにおいしい食事が楽しめるなんて」

　さまざまな場所へ足を運ぶなか、コーナーさんは日本の公共交通機関を利用。そのときに、とても感激したことがあるといいます。

「新幹線は、すごく乗り心地が良くて驚きました。速いはずなのにほとんど揺れないし、時間は正確だし、とても便利な乗り物だと思います。さらに感動したのは、車内がとても清潔で静かだったことです」

　世界中から高い評価を得ている日本の新幹線。速さや利便性の高さはもちろん、快適な乗り心地に驚く外国人観光客が少なくありません。コーナーさんも例に漏れず、すっかり魅了されていました。

　さらに、コーナーさんは新幹線での移動時間を充実させるために、あるものを買ったといいます。

「新幹線内で食べられるように、駅弁を買ってみたんです。駅には本当にたくさんの駅弁があって、どれもとてもおいしそうで目移りしました。弁当の中には、ごはんに焼き魚、漬け物や小さなおかずが詰められていて、弁当というより『お食事』という感じがしましたね。こんなにコンパクトなサイズなのに、しっかり満足できる内容でした」

　移動中の車内などで食べることを目的とした駅弁は、鉄道の発達とともに発展した日本特有の食文化です。全国各地の食材を生かした、種類豊富で個性あふれる駅弁は、鉄道旅の楽しみのひとつでもあります。軽食にとどまらない、満足度の高い駅弁の中身に、コーナーさんはとても驚いていました。

「移動中でもこんなにおいしいものが食べられるなんて、想像もしていなかったんです。車窓の外には日本の田園風景が広がっていて、快適な空間で食事をしながら景色を楽しむという、本当に特別な体験ができました」

　うれしそうに新幹線と駅弁の魅力を語ってくれたコーナーさん。旅を満喫しながら、母国ではできないことをたくさん体験してほしいですね。

（Hint-Pot編集部）