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「このアイデアは素晴らしい」 「峠の釜めし」の空き釜 驚きの再利用法が話題に
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駅弁のなかでも、全国的知名度を誇る「峠の釜めし」。釜飯が入っている容器は、保温性だけでなくデザイン性も高く、再利用する人が少なくありません。X(ツイッター)では、アイデアあふれるかわいらしいリメイク&活用術に注目が集まっています。投稿者のinori(@kusabanaasobi)さんに詳しいお話を伺いました。
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さまざまある空き釜の再利用法
荻野屋の「峠の釜めし」は、益子焼の土釜の中に、自家精米のコシヒカリと9種の具材を入れて炊き上げたロングセラー商品です。羽釜の形をした器は、1人分のかわいらしい大きさがウケ、持ち帰って利用する人も。
公式ウェブサイトでは「空き釜を利用したごはんの炊き方」が紹介されています。ほかにも、1人用の鍋やパンの型として使うなど、ネット上にはさまざまな再利用法が。
このほど注目を集めたのは、豆苗の再生栽培に使うというアイデア。どんな器でもできるじゃないかと思った人もいるかもしれませんが、器にかわいらしいリメイクが施され、思わずうなってしまうような見た目に仕上がっています。
陶器のように固まる粘土でハリネズミに
なんと釜に、かわいらしい顔と足が。器の中からは短くカットされた豆苗が見えて、まるでハリネズミのようです。
投稿者のinoriさんこと相澤悦子さんは、草花あそび研究所の所長で、著書に「あたらしい草花あそび」(山と渓谷社刊)や「野ねずみきょうだいの草花あそび」(福音館書店刊)があります。落ち葉や花びら、木の実などを使った工作を日々Xで紹介しており、動物をモチーフにしたものも少なくありません。
そんな相澤さんのアイデアがきらりと光る今回の作品。ハリネズミの顔部分には、陶器のように固まる粘土を使用しました。
「形を作るのは1時間ほどかかりました。半日乾かして、表面が固くなってきたところで色鉛筆で色を塗りました」
実は、「峠の釜めし」の容器が立派なために捨てられず、使い道を探していたという相澤さん。また、豆苗の再生栽培に使う容器についても、これまでは牛乳パックを使用していましたが、もう少ししっかりしたものに変えたいと思っていたそう。そんな2つのタイミングが偶然重なって、今回の着想に至ったといいます。
もうひとつは「ぶんぶく茶釜」に
こだわりは、鼻と足。「飼っているハリネズミをよく見ながら、チャームポイントのとがって少し上を向いた鼻と、細い脚を再現できるように頑張りました」と語ります。豆苗1パックに2ブロック入っていたため、容器をもうひとつ用意し、そちらは「ぶんぶく茶釜」をイメージしてリメイクしたそうです。
投稿には1万件近い“いいね”が。リプライ(返信)には、「めちゃかわいい」「接着するだけの状態なのを量産してほしいです!(絶対買う)」「群馬出身の自分でさえ再利用したことないのに、このアイデアは素晴らしいです」など、称賛の声が寄せられています。
相澤さんはインスタグラム(inori.kusabanaasobi)でも、草花を使った工作のアイデアなどを紹介しています。身近な材料が生まれ変わる驚きの発想は、見ているだけでとても明るい気分になりますよ。
(Hint-Pot編集部)