カルチャー
「倍の値段がする」 ドイツ人が母国と日本の物価の違いを実感 「食べられなくなるのが困る」ほど虜になったものとは
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訪日外国人から高い満足度を得ている日本。長期滞在中の3人組もまた、「母国に帰ったら困る」と言うほど、日本滞在に満足しているようです。彼らはいったい日本のどんなところに大満足だったのでしょう。
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日本で知り合った国籍も目的も異なる3人組
長期滞在中の日本で知り合ったという3人組のジュリスさん、クララさん、エマさん。日本人や外国人が住むシェアハウスで暮らしています。出身地がそれぞれ異なる3人は、訪日のきっかけもさまざま。
ドイツから来たジュリスさんは、日本にやって来て6か月。機械工学を学んでいる最中です。
フランスからやって来たエマさんは、3回目の訪日だそう。日本好きが高じて、ワーキングホリデーを利用して滞在しています。
「前回までの2回は、いずれも旅行で来ました。日本は女性1人でもセキュリティの面で安心して滞在ができて、文化も興味深いです。漫画やアニメで日本の世界に慣れ親しんでいたのも大きいかもしれません。あと、ダイバーシティを感じられるのもいいですね。いろんな人がいて、ファッションも、カルチャーも多様だと思います」
ブラジルから来たクララさんは、1年滞在予定で、現在日本語学校で勉強中です。
「3つ目の言語を学ぶとしたら何かを考えたときに、日本語がいいと思いました。日本は……とても寒いですね。ブラジルは一年中暑いから」
半袖とビーチサンダル姿でそう語るクララさんに、ほかのふたりは笑いが止まりません。
長期滞在中の3人が満足していること
そんな3人には日本滞在でとても満足していることがあるといいます。それは外食です。
クララさんは「帰国したら、食べられなくなるのが困ります」と言うほど、たこ焼きがお気に入りになりました。また、ジュリスさんは、味だけでなく、そのお手頃な価格と選択肢の多さに感動したそう。
「日本だったら、レストランでのしっかりしたランチが1000円前後で食べられます。それも選択肢がすごく多い。フランス、ドイツで同じようにレストランで食べたら、倍の値段がします。10~12ユーロ(2000円弱)は最低でもかかるので、帰ったら困るなと思いますね」
イギリスの経済専門誌「The Economist」が2024年7月に発表したビッグマック指数(各国・地域におけるハンバーガーチェーン・マクドナルドのビッグマックの平均価格を比較することで経済状況などを比較、把握しやすくする指数)による価格ランキングでは、フランスやドイツを含むユーロ圏が5位で912円、ブラジルが30位で636円、日本が44位で480円という結果に。
また、滞在1年未満の訪日外国人を対象に、東京都が行った令和5年の調査によると、食事施設に満足したと答えた訪日外国人は全体の84.2%で、さまざまな項目のなかで「食事施設」が訪日外国人から最も高い評価を得ています。
世界的に評価されることの多い日本食は、そのおいしさだけでなく、物価の安さも味方につけ、訪日外国人をさらに魅了しているようです。3人の日本滞在はまだまだ続きます。残りの滞在期間も日本の食事も文化も満喫していってほしいですね。
(1ユーロ=162円)
(Hint-Pot編集部)