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「怖いけどおいしそう」 奇想天外なおにぎりアート アイデアに驚きの声
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動物や歴史上の人物などをおにぎりで表現した「おにぎりアート」。そのアーティストであるおにぎり劇場さん(@mZHtgivNQr33RCL)は、X(ツイッター)でさまざまな作品を紹介しています。最近話題になったモチーフは、なんと未確認生物(UMA)。ヒマラヤ地方に伝わる、全身が毛で覆われたイエティです。投稿者で、おにぎりを作ったおにぎり劇場さんに詳しいお話を伺いました。
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「怖いけどおいしそう」と大反響
おにぎりといえば、三角に握った白米を海苔で巻くイメージがあります。そんな既成概念を打ち破るおにぎりアートに、注目が集まりました。
今回、おにぎり劇場さんが作ったのはイエティ。お椀の中から、ひょっこりと上半身を出しています。
イエティはヒマラヤ山脈に棲むといわれる雪男のことで、厚い毛に覆われていると考えられています。そこで、モフモフとした毛をとろろ昆布で再現。つぶらな瞳と鼻の穴には黒ゴマを使用しました。お碗のフチを握る手がなんともかわいらしい作品です。
「イエティおにぎり」とシンプルなコメントが添えられた投稿は話題になり、Xで4000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「動きを感じるイエティ」「とろろ昆布がいい感じですねぇ」「た、食べづらい(笑)」「モフ度すご……!」「かわいい」「怖いけどおいしそう」など、さまざまな声が寄せられました。
こだわりは全身の毛
「おにぎりを握って鑑賞したらすぐ食べる」をコンセプトに、さまざまなおにぎりアートに挑戦しているおにぎり劇場さん。今回は「架空の生き物を作るのはおもしろそう」と考え、イエティを作りました。
「おにぎりのモチーフを探していたところ、UMAのジャンルを目にしたことがきっかけで、イエティを作成しました。全身を毛で覆われているような生き物にしたくて、とろろ昆布の色と素材感ならできそうだなと思い、そこにこだわりました。口周りの形状や目がきちんとわかるように、意識して作りました」
作成時間は40分ほど。お茶碗に軽く1杯のごはんととろろ昆布、黒ゴマに海苔と、味もシンプルでおいしそうです。
はかないアートに挑戦中

おにぎり劇場さんがおにぎりアートを始めたのは、2019年に行われた「おにぎりのコンテスト」に応募したことがきっかけでした。これまで作ってきたおにぎりのジャンルはさまざま。そのなかでも、とくにお気に入りの作品や味について教えてもらいました。
「気に入っているのは『野良猫の集会』で、今までで最もバズった作品です。それぞれの個性と味を作り分けて、うまく仕上がったかなと思っています。ただ、味はどの作品もほぼ同じなので、一番というのはとくにありません(笑)」
こだわりが詰まったおにぎり劇場さんのおにぎりの作り方は、書籍「OH!ざわつくおにぎり:食べてもおいしい米アート」(小学館刊)でも紹介されています。精力的に活動するおにぎり劇場さんの作品を、これからも楽しみにしたいですね。
(Hint-Pot編集部)