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「外国人が見たらわからないと思うんだ」 注文した和食御膳に困惑 日本人の気づきに共感の声
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訪日外国人の多くが期待しているという日本食。しかし、実際に食べるときには困っている人もいるかもしれません。日本食レストランに行ったところ、そんな気づきがあったという投稿が、X(ツイッター)で20万件もの“いいね”を集め話題になっています。投稿者のおゆゆ(@oyuyu)さんに詳しいお話を伺いました。
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天ざる御膳と小丼のセットを注文 「これは激ムズや…」
「外国人が見たらどの汁がどれに該当するかわからないと思うんだ」
そんなコメントが添えられた写真には、豪勢な御膳が写っています。お盆の上には、もりそば、天ぷら盛り合わせ、ネギトロ丼が。しかし、注目すべきは料理以外の皿です。
おゆゆさんが別の投稿で「汁の器は『4つ』あったッ!」と綴っているように、左から小皿が2枚に、そば徳利、ネギが入った小皿の乗ったそば猪口が並んでいます。
一見すると、どれもしょうゆベースのタレが入っており、確かに日本食を食べ慣れていない外国人には、どう食べればいいのかわかりにくいのが想像できます。
投稿は大反響を呼び、20万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「実際、麺つゆと天つゆの明確な違い(用途以外で)説明できないもんな~」「そういう視点から見られるのってなんか素敵ですね」など、共感の声が寄せられました。
また、「外国人じゃなくてもこの並びが崩れたら間違うと思う」「これは激ムズや……」など、日本人であっても見分けるのは困難だという声も上がっています。
「正しく食すことができるのか、と悩みました」

おゆゆさんによると、撮影したのは日本食レストランチェーン。「特盛天せいろそば(3玉盛り)」に「小ネギトロ丼」を付けました。提供されたとき、おゆゆさんも最初は戸惑ってしまったそうです。そして、日本食に慣れた日本人であっても一瞬、わからなかったのに外国人は理解できるのか、疑問で頭がいっぱいになってしまいました。
「外国人にそばつゆはつけるものかわかるのか? そば徳利をざるそばにかけてしまうのではないか? 天ぷらはつけつゆの存在を知っているのか? ネギトロ丼にしょうゆをかけるものか知っているのか? などと思うと、果たして外国人が初めてこのメニューに遭遇したとき、正しく食すことができるのか、と悩みました」
ちなみに正解は、左上の縞模様の小皿が天ぷら用の天つゆ、左下の青い小皿がネギトロ丼用のしょうゆ、その右隣のそば徳利は追加のめんつゆで、右下のそば猪口にもそばつゆが入っていたそうです。
おゆゆさんが最初に迷ってしまったのは、左側の2つの小皿。しかし、天つゆの色がしょうゆより薄いことや、青い小皿の薄さと注がれた液体の量の少なさでネギトロ丼用だと判別しました。
大反響を受け、おゆゆさんのもとには、たくさんのリプライが届きました。それを見て気づいたことがあるといいます。
「日本人でもわからない人が多いことが、おもしろかったです。また、海外から移住してきた方が見たとき、ネギをサラダと思っていたのが大変良かったです」
日本食の皿が多い理由には諸説ありますが、皿ごとにわけることで料理本来の味を守る目的があるとされています。また、小皿は手に取りやすいので食べやすく、一度に並べることで皿の色や料理の色合いで彩りも良くなるため、見た目にも影響しているそう。
外国人にとっては難しいかもしれませんが、日本食の特徴を楽しみながら味わってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)