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「さすがプロですね」 ベビーカーでバス乗車、運転手の思いがけない行動…母親「まさかこんなに」と感動、ネット賛辞
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ベビーカーに乗った赤ちゃん連れの乗客に、バスの運転手がかけたひと言とその後の思いがけない行動――。2児のワンオペ育児に四苦八苦の母親は「まさかこんなに」と胸がいっぱいになりました。SNSでも「優しい世界」「心が温かくなります」と感動が広がっています。当事者の母親にお話をお聞きしました。
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ピッタリ幅寄せ 「息子に『またね!』と運転席から手を振ってくださっていました」
「都バス、どこで降りますか? って運転手さんに聞かれたから何かな? と思ってたら降りる時にベビーカー持ち上げなくていいように歩道にぴったりつけてくれた」
X(ツイッター)の投稿者は、ぼちゃ(@boooochacco)さん。「アラサーの夫と私、3歳と0歳の男の子の4人家族」で仲睦まじく暮らしています。
この日は、長男の保育園帰りに、次男をベビーカーに乗せて、東京都営バスを利用しました。長男がバスが大好きで乗りたがるため、数駅分を乗車することがたまにあるそうです。
降車駅を事前に聞いて、下車時になるべく安全にベビーカーで降りられるような“幅寄せ”の配慮をしてくれた運転手さん。「うろ覚えですが、優しそうな30~40代くらいの男性でした。『歩道につけますのでまだ座っててくださいね』『ゆっくり気をつけて降りてくださいね』と温かい言葉をかけてくださいました。また、長男はいつもバスから降りた後にバスを見送るのがルーティンなのですが、そんな息子に『またね!』と運転席から手を振ってくださっていました」。優しい心が伝わってきます。
それに、「実は過去にも何度か聞かれたことがあるのですが、特に何もなかった(笑)ので、これ何のために聞いてるのかな? という気持ちでした。まさかこんなにベビーカーでの乗り降りがしやすいようにしてくださるとは思わず、感動しました」。こぼれ話を聞かせてくれました。
ぼちゃさんは投稿で、「優しすぎる あの運転手さんに良いことありますように」と、感謝の思いを綴っています。
この心温まるエピソードに、6.8万件の“いいね”と3100以上のリポストが集まっています。「そういう幸せの連鎖たくさん起きますように」「優しいが広がりますように」「運転手さんかっこいい ご本人に感謝の声が伝わるといいなぁ」「都バスの運転手さん、優しさのフルスロットルすぎる」「さすがプロですね あの大きなバスを歩道ギリギリまで寄せてピッタリ止めるあたり それにその気遣いももう流石です」など、共感に加えて、運転手さんへの賛辞が送られています。
また、優しさの体験談の共有も。「私も昔同じような経験があって、感激しすぎて思わずそのバスの出発時間と行き先を付け加え、会社宛に感謝のメールを送りました!」「私は以前東急バス? だったかで、嬉しい事があった時に運転手さんのお名前覚えておいて、メールで感謝を送ったら、本人に伝えます励みになりますって丁寧な返事が来ました」「私も横浜の相鉄バスで全く同じ出来事ありました! 何で聞くのかなーと思ってたらピッタリ幅寄せ 2~3年前だけど感動で忘れられないです」といった声も届いています。
ぼちゃさんは「バスに乗る時のベビーカーの上げ降ろしは大変なのですが、長男が乗り物好きのためよく利用させていただいています。この日もワンオペで疲れていたのですが、他人からの思いがけない親切のおかげで心がとても軽くなりました。また、バス運転の技術の高さにも感動しました! まさにプロフェッショナルだな、と思いました。私も育休から復帰した際には自分の仕事に誇りを持てるように頑張って働きたいなと思いました」と、運転手さんに感謝のメッセージを寄せました。ご意見フォームから今回の出来事についてお礼を伝えるつもりだそうです。
ここのところ、“ベビーカーをたたむべきか論争”が取り沙汰されるなど、子育て当事者にとって悩ましいこともあります。「子どもを産んでから日々何気ない発見、感動がたくさんあり毎日幸せです。この出来事も子どもがいなければ気付けなかった優しさだなと感じています。昨今のSNSでは育児の大変さが目につきがちですが、(いやもちろんとっても大変なのは事実なのですが笑)、言葉で表せないほどのたくさんの幸せや発見があることをもっと話題にしていきたいなあと思います!」と、ぼちゃさん。みんなが寛容さと優しさを大事にしていきたいですね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)