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「日本にいいところがたくさんあるのは、きっと人がいいから」 アメリカ人YouTuberが日本に夢中になった理由とは
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アメリカ人の視点で日本の魅力を紹介する動画が人気を博している、YouTuberのジェイソンさん。アメリカで生まれ育ったにもかかわらず、日本人向けの動画を制作するようになったのは、5年前に投稿した「外国人が驚いた日本『世界一正直な国』」という動画がきっかけでした。それは、日本で財布を50回落としたらどうなるかを検証する動画で、ジェイソンさんも「まさかあんな結果になるなんて」と驚いたといいます。その実験以来、日本が大好きでたまらないというジェイソンさんに、お話を伺いました。
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外国人の視点から日本の良さを日本人に伝えたい
末日聖徒イエス・キリスト教会の日本人宣教師との出会いがきっかけで、2019年に初めて日本を訪れたジェイソンさん。コロナ禍の入国制限期間を挟みながらも、なんとすでに6回も日本へ来ています。これまでに、兄弟や妻、生まれたばかりの子どもを連れてきたことも。現在は7回目の訪日を計画中です。
大の日本好きが高じて、日本語字幕をつけ、日本人向けに動画制作をしているジェイソンさん。それには、日本の人々に「日本は唯一無二の国」であることを伝えたいという思いがありました。
「日本の人たちが当たり前だと思っていても、僕にとっては本当に特別に感じることがたくさんあります。動画のコメントでもよく『当たり前だと思っていたことに気づかせてくれてありがとう』とか、『普段はそんなに意識してなかったけど、言われて初めてその大切さがわかった』といった声をもらいます。自分ひとりでは気づけないことでも、ほかの人の視点があることで、改めて物事の価値に気づける――そういうことがあると思います」
自身も日本の文化を通して学びや気づきを得る
過去に制作した「外国人が驚いた日本『世界一正直な国』」という動画が1000万回以上も視聴され、大反響を呼んだジェイソンさん。このときの50回財布を落とすという実験を通して、「日本の人々はとても誠実で、本当に心を打たれました」と話します。
ジェイソンさんにはほかにも、日本人の誠実さを強く印象づけた動画があるといいます。それは、車が1台も通っていないにもかかわらず、赤信号で歩道に立ち止まり、青信号を待つ日本人を紹介した動画。
この動画にも、多くの日本人からコメントが寄せられたそうです。
「なかでも『子どもたちが見ているから』というコメントが心に残っています。子どもはときどき、車が来るか来ないかの判断がつかないこともある。だからこそ、大人がきちんとルールを守る姿を見せることが大切なんだと。それを読んで、とてもいい考え方だなと思いました」