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「親が休みでも保育園」は非常識? 園長から思いもよらない電話に涙…「SNS世界に毒されすぎてた」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

休日の保育園利用を巡る投稿が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
休日の保育園利用を巡る投稿が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 SNSの普及により誰もが匿名で本音を発信できる時代、ネット上には学校関係者やコンビニ・スーパーの従業員など、さまざまな職種の“愚痴アカウント”が乱立しています。保育士を名乗るアカウントもそのひとつ。SNS上には保護者への不満や要望、愚痴をつづった投稿が数多くあふれています。そんなネット上の声に「毒されすぎてた」と語るある保護者の投稿が、大きな話題となっています。投稿者のおこじょ(@okojo000)さんに、投稿に至った経緯を聞きました。

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「休みの日に保育園を利用する親は非常識」 SNSで見た保育士の本音が“呪い”に

「妊娠中からXしてた影響で、保育士さんの本音すごい目にするから 自分が仕事休みの日は保育園休ませなきゃ。って思い続けて うちは夫も私も不規則勤務だから、どちらか家にいるときは休ませて週2-3日しか登園させてなかったのね。そしたら今日園長先生から直々に電話かかってきて……」

 今月14日、SNS上に投稿された保育園利用を巡る体験談。投稿者の女性は、「親が休みの日に子どもを預けるな」「自分が休みなのに保育園を利用する親は非常識」といった保育士の投稿を見たことから、極力利用を控えていたといいます。

 続く投稿では、ある日突然園長から電話があり「明日は仕事休みですか? ○○くん保育園きますか?」と聞かれ、保育園を休ませる旨を伝えたところ、「うちの園は親御さんが休みの時も預けていいから! 公立だから! 保育料変わらないんだから預けて! 流石に頑張りすぎです」とたしなめられた経緯を説明。園長からの忠告を受け、女性は「電話口で泣いた SNS世界に毒されすぎてた」と自らの反省をつづっています。

 投稿は1000件を超えるリポスト、1.8万件の“いいね”を集めるなど話題に。「なんて良い保育園なんだ!」「色々な保育者の投稿目にしますが、言葉足らずなだけで気にしすぎなくていいと思います」「保育園によるからなぁ…」「ウチの子が通ってた保育園も、たまにご夫婦で映画行ったりお出かけしたい時は遠慮なく預けてくださいね! て言ってくれてた」「平日の場合は特に何とも思いませんけど、土曜日に親が両方休みなのに毎週預けられている一歳の赤ちゃんは正直かわいそう」など、さまざまな意見が寄せられています。

 投稿者は20代後半で、今年4月から0歳の息子を入園させ仕事復帰したという助産師の女性。妊娠中からSNSを始め、入園を前に保育士の本音を投稿しているアカウントを見ていたといいます。

「保育士さんに嫌われないようにしなきゃ、こんなこともダメなんだ、あんなこともダメなんだと考えすぎてしまっていました。夫に『影響受けすぎるくらいならやめたら?』とアドバイスもらい、アプリ自体をアンインストールしていました」

 仕事復帰後はSNSと離れた生活をしていたものの、「朝1番に子どもを保育園に預け、走って職場に向かい、1年ブランクがあるので仕事を思い出すのもいっぱいいっぱい。同期や後輩がバリバリ仕事しているのを見て、比較して落ち込む日々でした。お迎え時間に間に合わない日もあり、家に着いたらクタクタでしたが、過去にSNSで見た『親が休みなのに子どもは保育園に来た』という保護者にはならないようにと、自分に言い聞かせてきました」。妊娠中にSNSで目にした言葉が、呪いのようにのしかかっていたといいます。

 休みの日も子どもと向き合う、バタバタの日々。精神がすり減りもう限界という状況で、園長からかけられた温かい言葉には、「心の糸がプッツリ切れて、大泣きしました」と振り返ります。

 一連の反響について、女性は「私が目にしていた本音とはまた違った考えをする保育士さんもたくさんいらっしゃるということ、自分だけでなく同じ境遇のワーママさん達がたくさんいてみんな頑張っているということが知れて、心強くなりました。息子を見てくださっている保育士さんには感謝しかありません。また、子どもを預ける場でありながら親である私の精神面もフォローしていただき、ありがたさと申し訳なさがあります。これから卒業までお世話になるので、仕事が休みの日はたまに預かっていただき、自分自身もリフレッシュして仕事も育児も頑張っていきたいと思います」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)