ハムスターが、ヒマワリの種などのごはんを小さな手で持ち上げて食べる様子は、とてもかわいらしいものです。しかし、ときには思わぬ方法で食べ物を“活用”することも。X（ツイッター）では、ウエハースを食べるのではなく、椅子代わりにしてしまったハムスターが8.4万件もの“いいね”を集め、「中におじさん入ってる？」など、笑いを誘うようなコメントが寄せられています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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ウエハースを椅子にしたハムスター　ユニークな姿に爆笑

「ちょっと、ウエハースを椅子にしないでよ……ポーズもなんか変だよ……」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、優しいグレーの毛色が印象的なジャンガリアンハムスターが写っています。

　しかし、そのポーズは意外なもの。おやつのウエハースにちょこんと腰かけ、まるで椅子のように使用。背中を丸め、前足をそろえて座る姿は、まるでロダン作のブロンズ像「考える人」のようにも見えてきます。

　この投稿は、なんと8.4万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「銭湯の頭洗いポーズ」「楽屋裏で着ぐるみのかぶりものをはずしてひと休み感があります……」「中におじさん入ってる？」「ソファでゲームしてるときの俺」「考えチュウ……」「ハムちゃんってこんなに脚長かったんですね」など、さまざまな声が寄せられています。

「背もたれも手すりもないので、かなり前傾姿勢になったのだと思います」

　ジャンガリアンハムスターで2歳の女の子「メイ」ちゃん。かわいらしいお名前には、「明るい子になってほしい」という飼い主さんの願いが込められているそうです。

　メイちゃんはとてもおっとりとした性格で、威嚇するような素振りを一切見せたことがないというほど、穏やかな子です。そして、ごはんを渡せばどこでも触らせてくれるほど、人懐っこいのだとか。

「ケージ内のメイちゃんと目が合うと『帰ってきてたのね～』と寄ってきてくれますし、手によじ登ってきます。毛づくろい代わりなのか、私の指を飽きることなくペロペロするので、とくに冬場は指の皮がふやけます」

　ケージの外では常にうろうろして、ごはんが落ちていないか、飼い主さんの手が近くにないか探しているというメイちゃん。そのため、落ち着いてウエハースに座っていたのは、とても珍しかったようです。飼い主さんは写真を撮影した経緯について、次のように説明します。

「メイちゃんをケージからお散歩広場に移動させると、すぐウエハースにかじりつきました。いつもは少し食べると口がパサついて、食べるのをやめるのですが、今回はウエハースが倒れてしまったため『もういいか～』という感じで食べるのをやめました。そして、そのまま椅子として活用していました」

　お菓子を椅子代わりにするとは、まるで童話のようですよね。メイちゃんはその後、ウエハースに座ったまま数十秒、自分の手をペロペロと舐めていたそうです。

「ウエハースの上のように、不安定な場所に座るのは初めてです。背もたれも手すりもないので、かなり前傾姿勢になっていたと思います」

　熟考を重ねたうえでメイちゃんをお迎えし、大切に育てている飼い主さん。最後に「世界中のハムちゃんが幸せでありますように」というメッセージも添えてくれました。これからも、メイちゃんがかわいらしい仕草を見せてくれるのが楽しみですね。

○取材協力：ペロ木村（@S5ROvu7uvUr8RO5）さん

（Hint-Pot編集部）