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高校生が2日かけて作った防犯グッズ 最先端技術を使ったリアルな動きに13万人感心「めちゃ欲しい」
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「いつか作ってみたいと思っていました」

現在、高校3年生の投稿者さんが、電子工作を始めたのは中学1年生の頃でした。きっかけは、両親がロボットカーを自作するキットをクリスマスにプレゼントをしてくれたことだったそうです。「そのロボットカーを作っているときは時間を忘れてしまうほど楽しく、もっとたくさんのものを作りたいと思い、電子工作にハマっていきました」といいます。
これまでさまざまな作品を制作してきた投稿者さん。今年2月には、太陽の光で発電して内側のファンを回す「エコな日傘」を作りました。その際、装置に使ったサーボモーターが余っていて、何かに活用できないかと考えていたそうです。
そんななか、海外の3Dプリンター用データをダウンロードできるサイトで、偶然にも「目」のデータを見つけました。最近、空き巣のニュースを耳にすることが増えていると感じていた投稿者さんは、「これは防犯グッズを作るしかない!」とひらめいたのだとか。
制作は驚くべき速さで進められました。金曜日に3Dデータを準備し、3Dプリンターの設定を済ませ、土曜日の午前中に2時間かけて部品を3Dプリント。そして午後の4時間で組み立て、マイコンと呼ばれるコンピューターにモーターを接続し、プログラムの書き込みといった全工程を完了させました。
使った材料は、3Dプリンター用のPLAフィラメント31グラム、サーボモーター3つ、Arduino uno(マイコン)、そのほかに針金やネジなど。プログラムへの書き込み、さらに微調節と作業は多岐にわたりました。こうして計6時間かけた作品が完成したのです。
苦労したのは、モーターの回転角度の微調整だったそう。
「少しでも回しすぎると過負荷で部品が外れ、逆に回転が少ないと動きが不自然になってリアルさが失われてしまうので、そのバランスを見つけるのに時間がかかりました。こだわりポイントは目の動きを速くして常に見張られているような感じを強くしたところです」
「玄関にこれを付ければ、泥棒や不審者が見たら結構怖いのでは」

「この目の中にカメラを内蔵し、防犯カメラやドライブレコーダーとしても使えるのではないかと思います」と、その活用方法も考えているそう。そのうえで「盗まれそうや壊されそうという意見もあったので、盗難対策や耐久力をアップさせる必要があるなと思いました」と改良の余地があることも感じているといいます。
さまざまな作品を制作している投稿者さん。これまでのお気に入りは、前述したエコな日傘や「イヤホンをかっこよく登場させる装置」などがあるそうです。今後もユニークで実用的な作品を期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)