初めて日本を訪れる外国人観光客にとって、街を歩けば新しい発見の連続です。初訪日のスペイン人男性は「すごく不思議に思っているのだけど……」と、滞在中に目にして驚いた光景を教えてくれました。それはいったい、どんなものだったのでしょうか。

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東京のモダンさと伝統のコントラストに感動

　カリブ海にある、アメリカの自治領プエルトリコ出身のジャンさんと、スペイン出身でタイのバンコク在住のエドゥさん。ふたりとも、日本に来るのは今回が初めてです。

　ジャンさんは東京近郊で8日間過ごします。一方、エドゥさんは1か月の休暇を利用して、東京や長野、岐阜、京都、広島をめぐる計画です。

「東京は本当に素晴らしいよね」と、ジャンさんは目を輝かせます。エドゥさんも隣でうなずき、「僕はバンコクに住んでいるし、アジアのほかの都市にも行くけど、東京はモダンさと伝統のコントラストがユニークだよ」と語ります。

「高層ビル群もあれば、お寺や狭いローカルな路地があったり、古い小さなバーで人々がお酒を飲んでいたり。ビルが立ち並ぶ中にもリアルな生活があって、人工的な感じがしないのがいい」

　古き良き伝統文化と最先端の技術が融合する、日本独自の街の風景に感動している様子です。

「あと、夜になるとネオンやライト、看板の明かりがついて、ガラッと雰囲気が変わるのもまたいいよね」と、エドゥさんは東京の夜の街にも魅了されたようです。

「日本に来て驚いたことのひとつだね」

　そんな日本の旅を満喫しているふたりですが、街を行き交う人々を見て、驚いた光景があるいいます。

「すごく不思議に思っているのだけど……ビジネスマンの人たちが、みんなおそろいの格好だよね？　白いシャツにネイビーのパンツ、そしてリュック。みんな同じ服装で歩いているところを見て、すごく驚いたんだ。何かこう、制服のような感じに見えたよ」

　目を丸くしながら語るエドゥさん。訪日外国人のなかには、日本の学校や企業などで広く採用されている制服文化に驚く人も少なくありません。職種にもよりますが、こうした制服文化は、白シャツやネイビーのスラックスといった、一般的な日本のビジネスマンの装いにも影響を与えているといえるでしょう。

　さらにエドゥさんは、ビジネスマンとは対照的な若者のファッションにも着目しました。

「それに反して、若い人たちはファッションがすごく自由で多様だよね。街にもよるけど、変わった髪型の人がいたり、とがった服装の人がいたり、女性もすごく短いスカートやドレッシーなヒールをはいている。人々の服装は、日本に来て驚いたことのひとつだね」

　細かな文化の違いに目を向け、それすらも楽しみに変えているふたり。残りの滞在でも、日本でしかできない体験を重ねて、素敵な思い出にしてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）