日本で独自の進化を遂げたラーメンは、いまや世界中で愛される国際的な料理となっています。人気YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」で密着取材を受けているフランス人のリズさんと日本人の夫・翼さんが、山形県酒田市でラーメン試食会を開催。日本人には想像もつかない、フランスの独特な食べ方に驚きの声が上がりました。

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日本の味をパリで広げていきたい

　パリ11区でラーメン店をオープンさせる予定だという、日本人夫の翼さんとフランス人妻のリズさん。翼さんは10年間、日本とフランスのラーメン店で経験を積み、リズさんはフランス料理のシェフとして活動してきました。

　そんなふたりが開業を決意した理由は、パリにはラーメン店が多いものの、本格的なところが少ないからでした。そこで、日本の味をパリで広げていきたいと、パリでも数少ない自家製麺の店を成功させたいという熱い想いを抱いています。

　アマンディーヌさんの協力のもと、さまざまな日本のラーメンを味わい、修行してきたふたり。ついに山形県酒田市にあるラーメン店「麺工房 さらしな」で、ふたりが作るラーメンの試食会が開催されることになりました。ラーメン職人や酒田市長など、そうそうたるメンバーが訪れます。

「麺は残すけど、スープは飲み干す」驚きの食習慣

　試食会中、「向こう（フランス）もスープの量は300ccが普通ですか？」と質問を受け、「基本的にはそうだと思います」と答えた翼さん。その理由について、フランスでは「前菜→ラーメン→デザート」の順番で食べるのが主流で、「ラーメンだけ食べる感覚はない」と説明しました。

　さらに、衝撃的な文化の違いが明らかに。翼さんによると、フランスでは「麺は残すけど、スープは飲み干す」というお客さんもいるそうで、これは「日本と真逆の感覚」だといいます。それを聞いたラーメン職人からは「普通は考えられないですね」と驚きの声が上がりました。

　さまざまなアイデアが上がり、大好評で終わった試食会。アマンディーヌさんも実際に食べ、「パリで食べるのが楽しみ」と期待を寄せました。

　動画のコメント欄には「たくさんのフランス人が喜ぶ姿を見たいという気持ちでドキドキして見ていましたけれど、頑張っている姿が一番美しいですね」「情熱に圧倒されますね」「とても素敵な交流!!」など、ふたりの取り組みに感動する声が寄せられています。

　文化の違いを乗り越えながら、本格的な日本のラーメンをパリに届けようとする翼さんとリズさん。試食会での成功を経て、パリでの開業がますます楽しみですね。

（Hint-Pot編集部）