育児・家族

ママの変遷 昭和はおんぶ、平成は抱っこ、令和はどうなる?

著者:Hint-Pot編集部

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昭和はおんぶで家事をするママが多かったという【写真:写真AC】
昭和はおんぶで家事をするママが多かったという【写真:写真AC】

手のかかる家事が多かった昭和 お手入れ楽な家電や設備の進化した平成

 新元号が発表され、改めて「平成」とはどんな時代だったのか、その振り返りに注目が集まっています。このほど、パナソニック株式会社は、「家事・育児と体の負担」に関する調査を行い、「昭和ママ」と「平成ママ」を比較して実態に迫りました。調査は、インターネットで、昭和の間に未就学児の育児を行っていた「昭和ママ」(250人・有職・無職問わず)と、平成の現在、未就学児の育児を行っている働く「平成ママ」250人に実施しました。

 はじめに、「昭和ママ」と「平成ママ」の家事・育児などの日常生活を比較すると、
〇「家族全員のアイロンがけ」(昭和ママ:60%、平成ママ:17%)
〇「日常的な室内の雑巾がけ」(昭和ママ:48%、平成ママ:17%)
となり、手がかかる家事の実施率は

昭和ママ>平成ママ

昭和ママが大きく上回る結果となりました。

 手のかかる家事の実施率が昭和ママのほうが高い結果について、食や暮らし・女性の生き方などの今と歴史、写真などをテーマに、書籍やコラム、エッセイなどを手掛ける作家で生活史研究家の阿古真理氏は、次のようにコメントします。

「家電では、掃除機の普及が一番遅いんです。それはなぜかというと、元々みなさんほうきで部屋の中を掃いたりとか、はたきで落としてそれを掃いたりとか、畳の上は茶殻をまいたりとかそういう掃除をしていたわけですよ。畳がある家が普通だったので、畳の掃除が必要だったんですね。で、今のようにフロアもフラットではなく、でこぼこしているし、狭い家の中に色々なものを置いているので、掃除機をかけるとものをどかさないといけなくて、あまり必要性を感じていないお母さんもいたという理由からなんです。床を拭くと言ったら、ぞうきんを水で湿らせて、という時代です。昭和はまだ、家事の手を抜くのがいけないような価値観がありましたね。でも、その反面ママたちも楽しんで家事をしている時代です」

 そして、平成になると、家電や設備がどんどん進化していきます。
「まず、システムキッチンが80年代くらいから普及していきます。冷蔵庫は大型化していきますね。今は冷蔵庫の表面を拭いただけで汚れが取れたりするじゃないですか。そういうものを通じて、お手入れが楽な家電・台所設備が今は増えていますね。そういう意味で、50~60年前とお手入れの手間を比較するとだいぶ楽になっています」

家事を行いながらの育児状況 昭和はおんぶ、平成は抱っこ

 家事を行いながらの育児状況について比較すると、おんぶ、抱っこが時代で顕著に分かれました。

〇「おんぶをしながら家事をこなすことが多い」(昭和ママ:56%、平成ママ:40%)
〇「抱っこしながら家事をこなすことが多い」(昭和ママ:25%、平成ママ:51%)
つまり、

おんぶしながら家事=昭和ママ
抱っこしながら家事=平成ママ

という傾向が、明らかに。

 続いて、子供を抱っこやおんぶしたまま行うことが多い家事について聞くと、「おんぶの昭和、抱っこの平成」の差が顕著にみられたのは、「買い物」です。

〇おんぶ率(昭和ママ34%:平成ママ14%)
〇抱っこ率(昭和ママ38%:平成ママ74%)

 平成ママは、抱っこしながら買い物をする傾向が高いことがわかりました。

「育児でいうと、少なくとも昭和50年代くらいまでは外出時には『おんぶ紐』という習慣が残っていました。家の中でも、子どもをおんぶしながら料理するお母さんもいたかもしれないですね。平成のはじめくらいに、私、子どもが台所に入ってこないようにする柵があってびっくりした記憶があります。ああやって、2~3歳の子が入れないようにしていたのが平成に入ってからかなと思います」と阿古氏。