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ママの変遷 昭和はおんぶ、平成は抱っこ、令和はどうなる?
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家事分担 男性の育児“イクメンブーム”も平成の大きな特徴に
家事や育児の分担ということでは、昭和と平成で大きく分かれました。
「育児」では昭和ママと30ポイント差(昭和ママ:24%、平成ママ:54%)、「家事」では33ポイント差(昭和ママ:11%、平成ママ:44%)で平成ママの方が分担できていると感じています。この結果について、価値観の変化が大きいと阿古氏は指摘します。
「平成、特に2000年代になって割とお母さんの地位が変わってきたと思います。それまではお母さんが小さい子どもを連れて遠出することに対して、世の中のプレッシャーが強かった。でも、2000年くらいからベビーカーを押して電車に乗るっていうお母さんが増えてきて。お母さんが子どもを連れて遊びにいったり、遊び場に託児所を設けるような施設も出てきて、『お母さんだって遊んでいいよ』という空気になってきたと思います。それまではお母さんは遊んじゃダメという心理がありました。これも価値観の違いの問題です」
加えて、男性が育児を積極的にする「イクメン」ブームについても言及します。
「パパたちの『イクメン』ブームも、今から10年くらい前に始まって、男の人も恥ずかしくなくなってきました。10年遅れて、パパが『育児が楽しい』と言っても大丈夫な雰囲気になってきた。そして、男性が育休をとるようになってきたのがここ最近です」
男性が育休を取るようになってきたのは、子育てにおいて平成の大きな特徴のひとつと言えるのではないでしょうか。また、「時短」調理など、ママだけが頑張らずに家事を「手抜き」して時間的な余裕を作るという流れも、パートナーとの分担を加速させているのかもしれません。