細やかな心配りと丁寧な“おもてなし”など、日本独特の習慣や気遣いは、多くの外国人観光客の心を掴んでいます。外国人観光客に日本食を体験してもらいながら、日本の印象をインタビューするYouTubeチャンネル「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」。ドイツから初来日したカップルは食事の際、母国にない日本ならではの習慣や文化に、感動したといいます。いったい、どんな体験をしたのでしょうか。

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「わお！　冷たくて気持ちいいね」

　ドイツ最古の都市・トリーア出身のフィンさんと、恋人のクリスティーナさん。フィンさんは友人と1か月ほど前に来日し、学校の試験を終えたクリスティーナさんが2週間前に合流しました。「日本が大好き」と満面の笑みを浮かべるふたりは、日本食の魅力にすっかりハマっている様子です。

　フィンさんは「広島と大阪で食べたお好み焼き！　それと焼き肉も大好き！」と興奮ぎみに話し、クリスティーナさんも「うどん、ラーメン！　麺類が好きで、よく食べているわ」と、それぞれのお気に入りを紹介。回転寿司を1度経験したものの、本格的な寿司は初めてというふたりは、期待に胸を膨らませていました。

　席に着くと、まず提供されたのは冷たいおしぼり。フィンさんは「わお！　おしぼりが冷たくて気持ちいいね」と、暑い夏が続く日本で体験する、冷たいおしぼりの心地良さに驚きの声を上げました。

「食前に手を拭く文化がない」というドイツ

　日本の気温だけでなく、湿度の高さにも驚いたというふたり。「トリーアは雨が降って寒いから、日本の気候のほうがいいよ」と笑うフィンさんですが、日本の蒸し暑さは初体験だったようです。

　クリスティーナさんは「ドイツにはおしぼりも、食前に手を拭く文化もない」と、日本独特の習慣が新鮮に映ったようで、驚きを隠せません。フィンさんも「日本の習慣や気遣いは本当に素晴らしいと思うよ」と、おしぼり文化に代表される日本のホスピタリティに、感動した様子でした。

　さらにクリスティーナさんは、日本滞在を振り返りながら「日本人は困っていると助けてくれて、本当に親切よね。ドイツではあり得ない！　文化の違いを痛感しているわ」と、日本人の親切さに感激の言葉を口にします。

　暑い夏を迎え、冷たいおしぼりという小さな心遣いから始まる日本の“おもてなし”。コメント欄には「まだ20歳なのにスマートな会話で、ふたりの頭の良さを感じられる」「楽しめたみたいで何よりでした」「素敵なカップルです」といった声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）