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「JKグッジョブ」 帰らない小1娘、GPSは「ずっと止まってる」急行した母…まさかの結末に感動

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

学童帰りの小学生女児が救われたエピソードが話題(写真はイメージ)【写真:写真AC】
学童帰りの小学生女児が救われたエピソードが話題(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 いつも通りに学童まで送った小学校1年生の娘が、帰宅時間になっても帰らない。安全のために持たせているGPSの位置情報を確認すると、“異変”が起きていました。「一定のところでずっと止まってる」──。不安に駆られて飛び出した母親は、なぜか2人の女子高校生と一緒にいる娘を見つけて……。驚きの結末が待っていました。SNSで報告すると、ネット上で、「涙止まらない」「まだまだ日本は、捨てたもんじゃない」と感動の輪が広がりました。今回の出来事の詳細を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

一時パニック「携帯だけ持って急いで向かいました」

 関東地方に住む母親は、就学したばかりの娘が帰宅しないことに大慌てになった体験談をSNSに綴りました。学童は小学校の中にあり、その隣に高校があるという位置関係で、GPSは小学校の近くにずっと留まっている表示になっていました。

 当時、パート先から帰宅していた母親。もともと1人で帰宅する予定だった娘は帰ってきません。GPSの位置情報は一定の場所から動いておらず、「何かあったのか」と思って心配になり、着の身着のまま、自宅から携帯だけ持って急いで小学校に向かいました。想定外の展開が続きます。隣にある高校の校舎から、娘と2人の女子高生が出てきました。「ちょうどタイミングよく遭遇しました」。娘は麦茶のペットボトルを持っていたそうです。

 2人の女子高生は見覚えがありません。驚きながらも事情を聴いてみると、こんな経緯になっていました。

「娘は学童から1人で下校していたのですが、その途中で娘の顔が真っ赤になっているのを2人が見かけて、声をかけてくださいました。熱中症で倒れたら大変だと考えて、高校の敷地内にある自動販売機まで一緒に行って麦茶を買ってくれました。さらに娘に『ママにこの麦茶どうしたの? って聞かれたら、高校生のお姉ちゃんに買ってもらったって言うんだよ』とまで伝えてくださっていたのです」

 なんと、体調不良を心配して付き添ってくれていたのです。女子高生2人は、高校の校舎内に小学生を連れて入ることで先生に怒られないかなと思ったそうですが、「熱中症で倒れちゃうより全然いい」と、人助けの行動に出たそうです。

 娘には水筒を持たせていましたが、飲み干してしまっていて、喉がカラカラ。厳しい残暑が続く中で、熱中症のリスクもありました。麦茶を買って水分を飲ませてあげたのは、子どもの健康を一番に考慮した素晴らしいファインプレーでした。それに、女子高生2人は「大丈夫だよ」と安心できるように声かけを続けてくれて、最後はハイタッチでお別れをしてくれたとのことです。

 大事にならず、ひと安心。母親はすぐに高校に電話をして、副校長に経緯とお礼を伝えたそう。女子高生2人の優しさに触れ、「最後まで気遣ってくださったことが本当にありがたかったです。その優しさに胸がいっぱいになりました。娘の水筒も空になっていたので、本当に助かりました。見ず知らずの小学生にここまで親身に寄り添い、麦茶まで買ってくださった優しさに胸が熱くなりました。娘を迎えに行った際に、お二人に直接お礼を伝えることはできましたが、私自身が焦っていてお名前も聞けず、まともな対応ができませんでした。改めてこの場をお借りして『ありがとうございました』とお礼をお伝えしたいです」。心の底からの感謝を口にします。

「改めて、人の優しさは大きな力になるのだと実感しています」

 小学生を体調不良の危険から救った、女子高生2人の善行。1万件以上の“いいね”が集まっていて、ネット上では「ええ高校生たちや」「JKグッジョブです」「世の中捨てたもんじゃないですね」「良い高校生のお嬢さんふたりに、特大の良いことがありますように」「これは素敵 JKやりますなw」「しっかりした娘さんだ、頼る勇気も立派だ。高校生もいい判断」など、感動と共感の声が多数届いています。

 また、「私も息子が迷子になっていた所を高校生に助けて頂き(やっぱりテンパって名前は聞きそびれた)翌日高校に電話で感謝を伝えました」「私も外で人が倒れてた所に出くわした時中学生男子が手伝ってくれたので、中学校に電話でお礼に連絡をしたことがあります」といった、同様の体験談が寄せられています。

 一連の反響を受けて、母親は「SNSに投稿したところ、多くの方から共感やご自身の体験談を寄せていただき、とても驚きました。改めて、人の優しさは大きな力になるのだと実感しています。今回の出来事を通じて、私自身も誰かが困っていたら手を差し伸べられる人でありたいと感じましたし、娘にもそうであってほしいと思いました」と実感を込めます。

 そのうえで、女子高校生2人に対して、「娘の体調を心配して助けてくださったこと、本当にありがとうございました。お二人の優しさに娘も安心し、母としても心から救われました。お名前も聞けずに十分なお礼ができなかったことが申し訳なく思っています。今回のことは、娘にとっても私にとっても一生忘れられない大切な出来事になりました。改めて、心から感謝をお伝えします。本当にありがとうございました」とメッセージを送っています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)