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「猛毒の矢が心に刺さったみたい」娘が小学校で大泣き 「深く傷ついて…本当に辛い」母の訴えが反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

子ども同士の間での何気ない一言で、心に深い傷が…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子ども同士の間での何気ない一言で、心に深い傷が…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 幼稚園や学校など、子ども同士の集団生活ではさまざまなトラブルがあるものです。特に、見た目のことをからかったりいじめたりする行為は、ともすればルッキズム(外見至上主義)を助長することにもつながりかねず、被害者の心に深い傷を残すもの。小学2年生の娘が顔のことでからかわれた出来事について、「本当につらい」と訴えた母親の投稿がSNS上で話題を呼んでいます。投稿者の女性に詳しい話を聞きました。

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ルッキズムの議論に加わる形で、小学2年生の娘の身に起きた騒動を告白

「なんで女の子だけこんなに苦しめられなきゃいけないの?」「ルッキズムって完全に女の中の話だよ。女同士で評価し合って苦しんでる」「男女どちらかの問題ではなく、社会構造の問題」

 ネット上で度々繰り広げられるルッキズムの議論。“ルッキズムを作ったのは男社会”という意見を引用する形で、「まさにいま我が家が悩まされてる問題」と打ち明けたのが、30代で3人の子どもを育てるさゆ(@sayurice_)さんです。つい先日、小学2年生の娘が顔のパーツのことで男子にからかわれ、学校で大泣きするという騒動があったといいます。

 さゆさんは投稿の中で、「まだ小2です。言った方は深く考えてないみたいだけど娘は『猛毒の矢が心に刺さったみたいだった』と。深く傷ついてしまって……本当に辛い」「私がこれまで小さい頃から人の身体のことやパーツのことは絶対にいじったり言っちゃダメって口酸っぱく伝えてきたから、まさか自分が言われるとはと思ってなくて衝撃すぎて涙が止まらなかったみたい。心構えとして、そういうことを言われることもあるかもしれない、ということも伝えておくべきだった」とやり場のない思いをつづっています。

 続く投稿では、「言ってしまった方もあまりの娘の様子にびっくりしてしまっていたそう。その子たちの学びにもなったと先生から報告を受けた。で、娘は、許せないけどもう2度と他の子にもそういう身体のことは言わないって約束して、思ったとしても心の中だけにして、と私が普段言ってるまんまその子らに伝えたらしい」と騒動のてん末を報告。その上で、「気にしなくていいとは伝えたけど、こういうのってもう一生忘れられない出来事になるし娘の中に絶対残るだろうし、それ考えると私も辛くて、私も引きずってしまっててほんと辛い。自分も小3の時男子にからかわれたこと今も覚えてるもん」と自身の過去の経験も引き合いに出しつつ、娘の心の傷を案じています。

 投稿は2000件を超えるリポスト、3.5万件の“いいね”が集まるなど話題に。「私も小学生の時に容姿をバカにされた。そこから私のルッキズムは始まったって断言できる」「ほんま小学男子ってたち悪い」「容姿の事で馬鹿にしてくる女子も普通にいる」「男の子でも容姿のこと言われて傷つくことあるので女児だけの問題じゃないんですよね、これ」「小学校低学年だと、男子のからかいは好意の裏返し」「今後も何か外見の事を言ってくる人はいるでしょうから、それに負けない精神的な強さを身につける事も大事かもしれません」など、さまざまな反応が寄せられています。

 一連の投稿について、さゆさんは「見た目や身体のパーツなど人の容姿を揶揄(やゆ)することは絶対しないようにと、小さな頃から日々言い続けておりました。一方で、今後誰かに言われることもあるかもしれない、ということを伝えそびれてしまっていて、娘は小2にしてはじめて、見た目のことでお友達にからかわれてしまいました。私が普段からダメだと言っていることを言われたため、『何でそういうことを言うの?』と衝撃でショックを受けてしまいました」とあらためて経緯を説明。

 その上で「令和の子は、人の見た目を揶揄することはダメなことと認識している子も多いです。家でも学校でもそういう教育がされていると思います。あらためて、それをきちんと大人が子どもたちに伝えていくことが大事だと思いました」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)