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「ぜひ持ち帰りたい」 イタリア人が感動!→「対極にあるかもしれない」 母国にはない日本の習慣とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

オーストラリア在住の(左から)ケイオンさんとエリーザさん【写真:Hint-Pot編集部】
オーストラリア在住の(左から)ケイオンさんとエリーザさん【写真:Hint-Pot編集部】

 礼儀正しさで知られる日本人。訪日外国人の多くが、その丁寧な振る舞いや他者への配慮に感銘を受けています。日本を初めて訪れているイタリア人女性も、母国との文化の違いに驚きました。そして、「ぜひ持ち帰りたい」と感じた日本人の習慣があるといいます。

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初めての日本旅行で1か月滞在

 イタリア出身のエリーザさんと、イギリス出身のケイオンさん。現在オーストラリアに住むふたりは、今回が初めての日本旅です。1か月の長期滞在で、大阪を起点に京都、神戸、奈良、金沢、高山、富山、富士山を巡り、そして東京へ。じっくりと時間をかけて各地を訪れていました。

「時間もあったし、多くの都市を回ったので、新幹線は使いませんでした。交通費は、ヨーロッパやオーストラリアと比べても安かったですし、乗り方もわかりやすくて、とても便利でした」

 そう振り返るケイオンさん。電車とバスを使った移動は、日本人の日常に触れる貴重な機会にもなったようです。

「呼吸を合わせながら動いている」日本人の姿に感心

 なかでもエリーザさんが「日本から、ぜひ持ち帰りたい」と心を動かされたのは、日本人の「パーソナルスペースへの配慮」でした。「私の出身のイタリアは日本とは対極にあるかもしれない」と切り出します。

「日本人は控えめで丁寧だけど、イタリア人は大きな声で話すし、ハグしたり、リアクションも大きくて乱雑なところがある。よく言えば生き生きしている。見方によって、よくも悪くも言えるけど」と違いを説明。

「ヨーロッパでは混んでいる場所で、肩がぶつかったりしても気にしない人が多いけど、日本では他者を尊重するし、下手に人のスペースに入らないですよね」

 さらに印象的だったのは、混雑した場所でも秩序を保つ日本人の動きだったといいます。

「呼吸を合わせながら動いていて、列もきちんとしている。これは、自分自身でも続けたいなと思っているの」と、帰国後での生活でも実践したい気持ちを明かしました。

 1か月という長期滞在だからこそ見えてきた、日本人の日常的な心配りに感心したエリーザさん。文化の違いを超えて、学ぶべき姿勢として心に刻まれたようです。残りの滞在でも、さらなる発見があることを期待したいですね。

(Hint-Pot編集部)