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イタリア人「どうなんだろう」 日本のルールを理解しつつも…「もう少し優しくしてあげてほしい」と訴えた意外なこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリアから来たロドルフォさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリアから来たロドルフォさん【写真:Hint-Pot編集部】

 公共の場でのマナーは、国や地域によって大きく異なります。日本では独自の喫煙環境が整備されていますが、そのあり方に戸惑いを覚える外国人観光客もいるようです。イタリアからハネムーンで日本を訪れた男性も、街中で目にしたある光景に、違和感を覚えたと話します。いったい、どのような場面だったのでしょうか。

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和牛のおいしさに衝撃 「あれはほかでは食べられないよ」

 イタリア北部のフィレンツェから、ハネムーンで初めて日本を訪れたロドルフォさん。長年の憧れだったという日本への旅は2週間の滞在で、京都や大阪、奈良、宮島、そして東京と、各地の文化や風景を楽しんでいます。

「日本の文化はもちろん、神社仏閣など、つまりはすべてが、とにかく魅力的だった」と、すっかり初めての日本に心を奪われた様子です。

 東京での滞在も、残すところあと3日。なかでも印象深かったのが食事で、とくに和牛のおいしさには衝撃を受けたそう。

「日本の肉は、調理法を含めて、すべてが本当に素晴らしい。なかでも和牛は最高! あの表面の白い脂が線状に……そう、さしの入り方が別格で、あれはほかでは食べられないよ」と、興奮を隠し切れない様子。ただ、まだ神戸牛は食べていないそうで「帰国までに絶対に食べたい」と、すっかり和牛の虜になっていました。

「もう少し優しくしてあげてほしい」 喫煙所のあり方に訴え

 日本での滞在は満喫しているものの、1つだけ気になったことがあるといいます。

「この炎天下で、喫煙所に屋根がないのはどうなんだろう。狭い喫煙所で、何人もの人たちが窮屈そうにタバコを吸っている……。もう少し良い環境を与えてあげてほしいな」

 ロドルフォさんの母国・イタリアや、ヨーロッパの多くの国や地域では、公共施設や飲食店内での喫煙が禁止されていますが、屋外での喫煙は基本的に認められています。ただし、近年は規制が強化されており、ミラノでは、屋外で喫煙する際に他者と10メートルの距離を保つことが義務づけられました。そうした自国の事情も背景にあるのか、こう続けます。

「たとえば、ある程度のスペースがあれば屋外でも吸って良いとか、屋根をつけてあげるとか……。喫煙者にももう少し優しくしてあげてほしい。それと、外国人にもわかりやすい形で、喫煙所マップがあると便利だね。そうすれば、どこで喫煙して良いのか一目瞭然だから」

 そう話したロドルフォさん自身、喫煙所を探している最中でした。喫煙に関するルールは、世界各地でさまざま。決められたルールのなかで、みんなが気持ち良く過ごせると良いですね。

(Hint-Pot編集部)