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「ロンドンで観られるなんてそうない機会」「次はもう観られない」 熱狂に包まれる大相撲ロンドン公演 初日→2日目で異なった現象とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

初めて大相撲を生観戦する(左から)ジェスさんとフローさん【写真:Hint-Pot編集部】
初めて大相撲を生観戦する(左から)ジェスさんとフローさん【写真:Hint-Pot編集部】

 イギリス・ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催中の、大相撲ロンドン公演。16日の2日目も、会場は熱気に包まれました。初日と比べ、この日の観客にはある特徴が見られました。いったい、どんなことだったのでしょうか。

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2日目も盛況 34年ぶりの歴史的公演

 1991年以来34年ぶり、2度目となる大相撲のイギリス公演。2日目の16日も、会場のロイヤル・アルバート・ホールは多くの観客からの歓声に包まれました。

 今回の公演は、2005年のアメリカ・ラスベガス以来、約20年ぶりとなる日本相撲協会主催の海外公演です。横綱・豊昇龍関、大の里関を含む幕内力士約40名が参加し、5日間にわたって本格的な取組を披露。1500年以上の歴史を持つ日本の国技が連日、ロンドンの話題を席巻しています。

初めての相撲観戦者が続々 新たなファン層開拓へ

 2日目の会場で目立ったのは、相撲を初めて生で観るという観客の多さでした。地元・ロンドンから訪れたカップルからは、「ロンドンで観られるなんてそうない機会だから、観てみようかってなってね」「一生に一度あるかないかのイベントだもの」という声が聞かれました。

 イギリス南部に位置するサウサンプトンから訪れた、70代のマジベル夫妻も初めての相撲観戦でした。

「こんなに素晴らしい機会はないからね。この前ロンドン来たのが34年前なんだから、次はもう観られないでしょう。チケットを取るのは大変だったけど、もう二度とない機会だと思ってね」

 少しでも記憶を残そうと、会場外で写真撮影に勤しむ姿が印象的でした。

 ロンドンから来た、ジェスさんとフローさんのカップルも初観戦。友人がよくテレビで相撲を観ていたため、影響を受けて、今回の観戦が実現したそうです。

「テレビで観たことはあったけど、生は初めて。めちゃくちゃ興奮している! それに、ロンドンの街中を歩く力士の姿がインスタグラムで流れてきて、めちゃくちゃかわいいなって! ビッグベンやバッキンガム宮殿を観光している姿が最高すぎる! 今ではインスタグラムをフォローしてるの」

 力士たちの人間味あふれる姿が、SNSを通じて拡散され、新たなファンを獲得しているようです。

 初日は国を越えて訪れたり、遠方から訪れたりと熱心な相撲ファンが目立ちましたが、2日目は初めて観る人々が多く訪れていました。34年ぶりのロンドン公演は、既存のファンだけでなく、新たな層にも日本の国技「SUMO」の魅力を広げています。

(Hint-Pot編集部)