ペットをお迎えするとき、第一印象で選ぶことも多いでしょう。しかし、いざお迎えしてみると、第一印象とは違った一面を発見することもあるのでは。X（ツイッター）では、おとなしそうに見えたハムスターの予想外の行動が、6.8万件もの“いいね”を集めて話題になっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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「おとなしそう」と選んだハムスターが予想外の行動に

「恋人と『おとなしそうだしこの子にしようか』と決意し、書類を記入していたら、突然ケージで雲梯をし始めて完全にやられたって思った　大切に守ります」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、ふわふわと逆立つような毛並みのハムスターが写っています。透明なキャリーケースの中でしっかりと立ち上がり、前足をぐっと前に伸ばしながら、天井の金網を見上げているようです。かわいらしい表情とは対照的に、ケージを“雲梯”に見立てて、今にも挑もうとしているように見えます。

　この投稿がXに公開されると、6.8万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「そのギャップにやられちゃったんですね……！　運命の出会いってこういう瞬間なんだろうなと思います」「わかる……その瞬間に心を奪われる感じ……完全にやられたパターンだよね大切に守りたい気持ちすごくわかる」「想定外すぎる行動で完全に心掴まれたね　大事にしたくなる瞬間」など、数多くの声が寄せられています。

「すごく運動神経がいいし、好奇心旺盛です」

　この愛らしいハムスターの名前は「キミマロ」くんです。ある日、ふと「ハムスターを飼いたい。飼うなら『キミマロ』という名前にしたい」と思い立った飼い主さん。その話を聞いた恋人も、家に「キミマロ」がいる未来の光景がすぐに想像できたといいます。ふたりで“名前に似合う子”を探し歩き、ようやく運命の出会いにたどりつきました。

　おっとり系に見えたキミマロくんが突然、ケージの天井にぶら下がって“雲梯”を開始したときの心境について、飼い主さんはこう振り返ります。

「『絶対守り抜くからな……』と思いながらふと見たら、大暴れしていてびっくりしました。完全にやられたと思いました。でも、より豊かな生活になると確信しました」

　その後、無事におうちへお迎えし、AIに飼育のコツを聞いたところ「ハムスターは慣れるまで外から見守るように」とアドバイスされたそう。その言葉通り、しばらく静かに見守っていたところ「キミマロは運動神経がとても良くて、好奇心旺盛でした」と、新しい環境でも元気いっぱいの様子です。

　キミマロくんは、初日から丸まらずにお腹を出して寝ていたそう。おおらかな性格で、ハムスターではなく「いぬみたい」なのだとか。かなり肝が据わっているのかもしれませんね。

　今回の投稿は、大きな反響を呼びました。いろいろなキャラクターに似ていると言われて「親しみやすすぎる」と、飼い主さんもうれしくなったそう。なかでも印象的だったのは、同じハムスターの飼い主から寄せられた共感の声でした。「うちのハムスターもそんな感じ」と、写真もつけて送ってもらったことがうれしかったと話します。

　キミマロくんとの生活を記念して、飼い主さんは新しく「勇者キミマロ」（@18cm_kimimaro）という、キミマロくん専用アカウントを開設。そこで日々の様子を発信しています。当初見せていた静かな様子から一転、元気いっぱいに過ごすキミマロくんは、これからも多くの人に笑顔を届け続けてくれることでしょう。

○取材協力：マザラバ（@MotherLoverrrr）さん

（Hint-Pot編集部）