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「イタリアにもある」→「想像よりずっと良くて感動」 イタリア人が感激 「ナポリでピザを食べた」ような感覚になった日本食とは
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世界中で親しまれている日本食。しかし、海外で食べる日本食と“本場”で味わうものには、大きな違いがあるといいます。あるイタリア人男性は、日本に滞在中、偶然入った店で味わった日本食に深く感動したそうです。いったい、どんな体験だったのでしょうか。
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東洋文化への憧れから実現した日本旅行
イタリア人のロベルト・フィオルッチさんは、2025年9月に、友人と2週間にわたって日本に滞在しました。福岡や広島、大阪、奈良、京都、そして東京をめぐる旅を満喫したそうです。
「友人とは『日本へ行かなきゃね』と、常に話していました。僕は個人的に、東洋の伝統的な文化がとても好きなんです」
異国の文化に強い関心を持ちながらも、ロベルトさんは日本とイタリアの共通点も感じ取ったといいます。「日本はイタリアと違いますが、似たところもたくさん発見できました」と、うれしそうに旅を振り返りました。
忘れられない“本場”の味
そんなロベルトさんが、滞在中に最も心を動かされたのは、大阪で食べた寿司でした。偶然立ち寄った店でしたが、そこでの体験は旅のハイライトになったようです。
「日本に滞在中食べたもので、一番好きなのは寿司です。大阪で偶然入った寿司店は、『ようこそ』ととても歓迎してくれて、とても居心地が良かったです」
温かいもてなしに迎えられて期待が高まるなか、目の前に運ばれてきた寿司は、ロベルトさんの想像を超えるものでした。
「魚が本当に最高でした! めちゃくちゃおいしくて、新鮮で、味に深みがあって。しかも、種類がすごく多かったんです。ウニやウナギもあり、マグロも最高においしかった」
日本の寿司の魅力は、なんといっても新鮮な魚と職人の技にあります。季節ごとに旬の魚を厳選し、米の炊き加減、シャリの温度、握りの力加減まで、細部にわたる配慮が一貫に込められています。その繊細さは、まさに日本文化の象徴といえるでしょう。ロベルトさんも、その品質の高さに驚きを隠せませんでした。
「イタリアにもあるような刺身や握りもありましたが、まったく違いますね。想像していたよりずっと良くて、感動しました。ナポリでピザを食べたときみたいに、『ああ、これが“本場”のなんだ』って思いました」
それぞれの魚の持ち味を生かした職人の技術と、新鮮な魚介が手に入る日本の環境に感激した様子のロベルトさん。日本で出合った本物の味は、日本旅行における忘れられない思い出になりました。
(Hint-Pot編集部)
