どうぶつ
「パパに気づいてもらえないね…」 小型犬がしょんぼり 愛おしすぎる一枚に27万“いいね” 「これはかまわずにはいられないやつ」
公開日: / 更新日:

遊んでほしくておもちゃを持ってくる愛犬の姿は、飼い主にとってたまらなく愛おしいものです。しかし、いつも遊んであげられるとは限りません。X(ツイッター)では、飼い主さんに遊んでもらいたいけれど気づいてもらえないビションフリーゼの、切ない姿が話題となっています。その背景には、愛犬の健康を守るための飼い主さんの思いがあるようです。詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
遊んでほしくて、足元におもちゃを持ってきたいぬ
「遊んでほしくて人形持ってきたのにね……パパに気づいてもらえないね……(がわいぃいいいいいいいい)」
そんなコメントとともに投稿された写真には、パソコンの画面を見ながら仕事をする男性が写っています。その足元には、ちょこんとおすわりする、ふわふわの白いビションフリーゼが。
その近くには「これで遊ぼうよ」と言わんばかりに、アンパンマンのぬいぐるみが置かれています。しかし、男性は画面に集中していて、それに気づいていない様子。ビションフリーゼの切ない表情が印象的です。
この写真は、Xで27万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「シュンってしているのがまたかわいい」「私が代わりに遊んであげるぅ」「これはかまわずにはいられないやつ……」など、健気な姿に多くの人が心を奪われたようです。
もっと遊んでほしかったアポちゃん

悲しそうな姿を見せたのは、ビションフリーゼで1歳の女の子の「アポ」ちゃんです。
飼い主さんによると、写真撮る前までは遊んでいたという“パパ”とアポちゃん。普段から時間を決めて遊んでいるそうで、このときは休憩中だったとのこと。しかし、遊び足りないアポちゃんは“パパ”の足元に、人形を持ってきていました。
どんよりした色が見えるくらいに落ち込んでいたというアポちゃんを見て、飼い主さんは「しょんぼりアポが愛おしすぎて、世界に発信したくなりました(笑)」と投稿を決めたそうです。しかし、飼い主さんにも、すぐには遊んであげられない事情がありました。
「私も今すぐに遊びたかったのですが、アポちゃんは最近、気管虚脱という病気になりまして、悪化させないために遊びの時間を管理しています」
遊んであげられないのは心苦しかったそうですが、同時にしょんぼりした顔が愛おしかったといいます。
「病院へ行くきっかけになったと言ってくださる方もいました」
アポちゃんが患っているという気管虚脱は、気管を支えている軟骨が弱くなって形状を記憶できず、ペコッとつぶれ、空気の通り道が狭くなってしまう病気なのだそう。
「気管虚脱の説明ポストをあげたところ、病院へ行くきっかけになったと言ってくださる方もちらほらいました」と飼い主さん。同じような症状で悩む飼い主さんたちの、背中を押すきっかけになればと話します。
“パパ”のパソコン時間が終わったあとは、再び遊んでもらえたというアポちゃん。「待ちに待ったように、はしゃいでいました(笑)」と、飼い主さんはうれしそうに話します。健康を第一に考えながら遊ぶ姿からは、飼い主さんの愛情が伝わってきますね。
○取材協力:あぽちぃ(@apo_ro0923)さん
(Hint-Pot編集部)