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「別の子の命をつないでる」 虹の橋渡った愛猫のために買ったキャットフード→実家のシニアねこが夢中で食べる姿に4.2万“いいね”
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年を重ねた愛猫に、少しでもごはんを食べてもらおうと、試行錯誤する飼い主さんは多いでしょう。X(ツイッター)では、11歳のねこが夢中になってごはんを食べる姿が4.2万件もの“いいね”を集めて話題に。そのフードには、ある特別な背景があったといいます。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。
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愛猫が食べられなかったごはんがつないだ命
1か月前、愛猫の「クロ」ちゃんを虹の橋に見送った投稿者さん。家には、腎臓病を患ったクロちゃんのために買い集めた、ウェットフードがたくさんありました。そこで、実家で暮らす5匹のねこたちに食べてもらうことにしたそうです。
「そしたら11歳食欲不振ヨボヨボ長男、珍しい味がいっぱいあるので気に入ってくれたらしい 何とか食べて欲しくて買い集めたごはんが、別の子の命をつないでる 長生きしてね」
投稿者さんはそんなコメントとともに、2本の動画を投稿。そこには、ピンク色の器に顔をうずめるようにして、夢中でウェットフードを食べる1匹のねこが映っていました。
ねこは体を小さくかがめ、食欲不振を感じさせないほど、夢中になって食べています。食べ終わると、顔を洗いながらウェットフードが付いた前足をペロペロと舐め、満足げな様子です。
投稿は4.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「ごはんのリレーも生命のリレーですね」「良かったですね。お気に召したのですね。食欲が増してくれるのは、嬉しい限りです。まだまだ長生きしてね!」「繋がってる命 元気になってね」など、心温まる声が数多く寄せられています。
「レンちゃんの栄養になってくれてうれしいです」

ウェットフードに夢中になっていたのは、投稿者さんの実家で暮らす「レン」くんです。1歳になる頃、親とはぐれ、雨のなか3日間鳴き続けていたところを、投稿者さんのお母さんに保護されました。現在11歳で、穏やかな性格の男の子。年下のねこたちには優しく、喧嘩もせずうまく一緒に暮らしているといいます。
動画が撮影されたのは、投稿者さんが実家にウェットフードを持って行った日のことでした。
「口が痛くてあまりごはんを食べない子なのですが、実家近くには売ってないフードをあげてみたら、珍しくておいしかったみたいです」
食欲不振だったレンくんが懸命に食べる姿を見て、投稿者さんは「クロのために一生懸命買ったごはんが、レンちゃんの栄養になってくれてうれしいです」と話します。きっとクロちゃんも、空の上から、ごはんをいっぱい食べるレンくんを見守っていることでしょう。
愛猫も、実家のねこたちも大切にする投稿者さん。愛猫のために家を買ったときの実体験を、漫画「マイホームを買った漫画家夫婦が、違約金480万円払うハメになった話」(講談社刊)で描いています。
○取材協力:猫のために家を買った漫画家(汐里)(@nekomamire99)さん
(Hint-Pot編集部)