飲食店などでの予約は、お店とお客さんとの大切な約束事です。その予約に合わせて食材を仕入れや人員を配置など決めるケースもあるでしょう。無断キャンセルや大幅な遅刻といったトラブルは、とくに小規模な店舗にとって大きな負担となります。X（ツイッター）では、予約時間になっても現れないツアー客を待つ食堂の様子をとらえた写真が、大きな反響を呼んでいます。投稿者のかみふらの第一食堂（＠dai1shokudou）さんに、詳しいお話を伺いました。

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予約時間になっても来なかった予約客

　北海道・上富良野町で営業する「かみふらの第一食堂」。長年地域で愛されている食堂です。地元の人だけではなく、インバウンドなど海外のツアー客の受け入れにも慣れているそう。時間が決まっているツアーには到着と同時に食事ができるよう、少人数ながら切り盛りしています。

　ある日、中国の会社からの依頼で、1週間以上前に8名のツアー客の予約が入りました。メニューも事前に指定されていたため、予約時間の正午に合わせて料理を配膳し、到着を待ちました。しかし、予定時刻を過ぎても客は現れず、連絡はなかったといいます。

「12時にご来店予約のお客様!!　お時間が過ぎてますよ!　ずっとお待ちしてます!!!!」

　投稿された写真には、テーブルに予約の8名分の料理が並べられて写っています。ごはん、みそ汁、煮物、サラダ、大きなだし巻き卵、焼き肉風の主菜など、彩り豊かでバランスの取れた料理が配膳済みの状態で並んでいます。椅子も整然と配置され、まさに「お客様をお迎えする準備万端」といった状態。しかし、誰も席についておらず、温かいはずの料理は冷めていく一方でした。

　この投稿には12万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「来ないなら代わりに食べたいくらいだ」「このお店は、お腹を満たすだけではなく心まで満たしてくれる素敵な食堂です。店主がいつも熱々なんよ」「ご来店されましたでしょうか?」といった反応が相次ぎました。