漫画
偶然入った食堂で“大サービス” 店主が明かした理由に感動の声「泣いた」
公開日: / 更新日:
おまけをもらうなど、ふと立ち寄ったお店で特別なサービスを受けると、とてもうれしいですよね。そんなサプライズの裏に、実は深い理由があることも。偶然入った食堂で、思ってもみないサービスを受けた男子大学生。そこでお店の人から感動的な話を聞いたという実体験漫画が、ツイッターで7000件超の“いいね”を集めて話題になっています。作者のR君(@Rkun_pixiv)さんに詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
偶然入った食堂で大サービスされて…
イラストコミュニケーションサービスのピクシブ(75709706)を中心に、オリジナル漫画を発表しているR君さん。投稿の度にデイリーランキング上位に入るなど、人気を博しています。今回ご紹介する作品は、エッセイ漫画シリーズ「Rと周りのノンフィクション」から、ツイッターで反響が大きかった一本。タイトルは「とある昼下がりの刺盛り」です。
ある日、外出先で空腹を覚えたR君さん。ランチタイムを過ぎた午後3時30分頃だったため、どの店も閉まっており途方に暮れてしまいます。そこで偶然目に入ったのは、「鮮魚」の看板を掲げたお店。「まだやってます?」と確認すると、店主らしき初老の男性からは、一瞬驚いたような表情の後に「はい、やってますよ」との返答がありました。
R君さんは男性の“不思議な間”に気づきますが、まずは480円という破格の刺身3種盛り合わせを日本酒とともに注文。すると店主は「運命ですねぇ」となぜか意味深に笑いました。その後に運ばれてきた刺し盛りは、明らかにメニューの写真よりも豪華。3種盛りではなく、サーモンとマグロ、ハマチ、イカ、マグロ中トロ、タイ、エビの7種類です。
妻を亡くし1人で娘を育ててきた店主の告白
あまりにも豪華なサービスに感動したR君さん。そこで店主は「少し私に付き合っていただけませんか」と話を切り出すと、自身の身の上を語りました。娘が先日、結婚したこと。その娘は幼い頃に母を亡くし、店主が1人で育て上げたこと。そして、いつも魚の仕入れに付き合ってくれた娘が今朝、新居へと巣立っていったこと。
そしてR君さんに出された刺身が、娘さんと一緒に仕入れた最後の思い出の魚であることも明かされます。本当はその魚を「永遠に冷凍してやる」と思っていたと、冗談交じりに語る店主。しかし、思い直した理由や家族を思う熱い気持ちに、R君さんは心を打たれたのでした。
この物語がツイッターに投稿されると、7000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「何だこの良い話。もっと広がれ」「ええ話やん。泣いた」「めっちゃ好きです」など、感動の声が続々と寄せられています。
店主は「聖人のような方」
Q. 今回の漫画を描こうと思ったきっかけは?
「ピクシブのコンテスト企画『逆指名! 編集者ハント~エモ部門~』のお題に『料理×泣ける』とあって『あ、この体験ちょうど良いじゃん』と思って制作しました。それがきっかけです」
Q. 店主さんはどんな方でしたか?
「とても優しげな方。人として素晴らしい方だとぱっと見で思い、話してみてさらにその考えが深まった感じです。話していて、とても心地よかったですね。職人さんに抱きがちな堅いイメージはありませんでした。聖人のような方ですね」
Q. その後、こちらのお店には足を運ばれましたか?
「何回も行っていますよー。その度に、刺身なら1ネタ追加してくれたり、お吸い物を付けてくれたりと、何かしら少しサービスしてくれるのでひいきの店です」
(Hint-Pot編集部)