どうぶつ
「老いには戸惑いもあるけれど ねこはずっとずーっとかわいい」 21歳の高齢ねこが履いた黄色い靴下に感動の声「参考になります」
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愛猫が少しでも快適に過ごせるよう、飼い主さんはさまざまな工夫をするもの。X(ツイッター)では、あるアイテムを身につけた高齢のねこが話題になっています。上手に使いこなす姿に、9000件を超える“いいね”が。飼い主の詳しい西方 由美(@tarakuro510)さんにお話を伺いました。
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靴下をはいて歩行する高齢の黒ねこ
「タイムラインで靴下を履くねこさんを見かけて……21のおばあちゃんにはとても実用的でした」
そんなコメントとともに投稿された1枚の写真。そこには、かわいらしい、黄色い靴下を履いた黒ねこが写っています。
飼い主さんは、愛猫が高齢で床や畳で踏ん張れなくなり、「なんとかしてあげたい」との思いで、いぬ用の靴下を購入。滑り止めが役に立ち、黒ねこはしっかり立つことができたようです。
飼い主さんの献身的なサポートで、室内での散歩も楽しめるように。「老いには戸惑いもあるけれど ねこはずっとずーっとかわいいです」とのコメントからは、大きな愛情が伝わってきます。
この投稿がXで公開されると、9000件を超える”いいね”を集めました。リプライ(返信)には「ああ……これはやがてくる我が家の老猫にも参考になります ありがとうございます」「ホントだ かわいいね その靴下、すごく似合っているよ~」「尊い」など、共感と感動の声が寄せられています。
「もしかしたら歩く補助になるのではないか」

靴下を履いていたのは、21歳で虹の橋を渡った「クロ」ちゃん。甘えん坊な性格で、いつも母ねこにくっついて回り、眠るときも離れなかったそうです。
クロちゃんは、西方さんが中学生の頃に、家によく出入りしていたサバトラのねこが生んだ3匹の子ねこのうちの1匹でした。ほかの2匹は里親に引き取られ、母ねことクロちゃんは西方さんのおうちに残ることになったそうです。
そうして長い年月をともに過ごし、クロちゃんが高齢になると、体にも少しずつ変化が現れました。床や畳を歩くときに滑ってしまったり、立ち止まったときも踏ん張れず、八の字に足が開いてしまったりするようになったのです。何か良い方法はないかと考えていた西方さんは、ホームセンターでいぬ用の靴下を見つけました。
「滑り止めが付いていたので、もしかしたら歩く補助になるのではないかと2つ購入しました。歩くときに滑ってしまったり、立ち止まっているときに足が開いてしまったりするのを、多少緩和してくれました」
クロちゃんを見送って6年。西方さんは現在、保護猫カフェからお迎えした「チャビ」くんと一緒に穏やかな日々を過ごしています。また、「ねこだけ描く鉛筆画家」として活動し、画集「タラクロ・保護猫・地域猫 西方由美えんぴつ画集」(金木犀舎刊)や絵本「ねこのおと Cat Sounds」(金木犀舎刊)を上梓。売り上げの一部は、どうぶつ基金に寄付しています。
(Hint-Pot編集部)