愛猫がなにかの作業中に甘える“ネコハラ”は、飼い主にとっては困りながらも癒される瞬間です。X（ツイッター）では、パソコン作業中の飼い主さんの手元に入り込み、自分の肉球をちゅぱちゅぱと吸う子ねこの姿が4.9万件もの“いいね”を集めて話題になっています。実は、子ねこのこの行動には切ない背景があるようです。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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パソコン作業中の手の間に割り込む子ねこ

「人間のジャマをしながらちゅぱちゅぱ」

　そんなコメントとともに投稿された動画には、パソコンのキーボードで作業をする飼い主さんの手の間に割り込む子ねこの姿が写っています。キジトラの子ねこは、飼い主さんの両手の間にちょこんと頭を押し付けて、目を細めてうっとりとした表情を浮かべています。

　子ねこは自分の肉球をちゅぱちゅぱと吸いながら、すっかりリラックスした様子。飼い主さんの手がキーボードを操作しようとしても、子ねこが動く気配はなく、すっかりこの場所を気に入っているようです。

　この投稿がXで公開されると、4.9万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）と引用リポストには「こんなかわいい子いたら仕事にならん（笑）」「かわいすぎらぁ！！！」「まだまだ赤ちゃんですなー」など、その愛らしい姿に癒やされた声が多く寄せられています。

配偶者さんにすっかり懐いているきびちゃん

　話題になった動画に写っているのは、雑種で生後3か月半の「きび」ちゃん。やんちゃな甘えん坊な性格の女の子です。

　飼い主さんご夫婦がきびちゃんをお迎えしたのは10月4日のこと。飼い主さんの配偶者さんの友人のご実家で保護されたものの、長期飼養ができず、引き取り手を探していたそうです。しかし当時、飼い主さんは9月下旬が出産予定日だったということで里帰り中でした。

　乳児が家族に加わる中で子ねこを迎えることに迷いもあったものの、元保護ねこで推定2歳の男の子「むぎ」くんももともと一緒に暮らしており、出会いがあればもう1匹迎えたいと考えていたといいます。配偶者さんが半年、飼い主さんが1年育休を取得していたため、危なっかしい子ねこ時代を留守番なく見守ることができると考えたそうです。

　飼い主さんが里帰りから自宅に戻るまでの約1か月間、育休に入った配偶者さんがつきっきりできびちゃんを育てていました。そのためきびちゃんは配偶者さんにとくに懐いているようです。