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「下品じゃん、これ」 フランス人が抱えた意外な悩み 日本を離れて忘れてしまった食事のマナーとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

フランス・パリで日本食を食べる、フランス人YouTuberのアマンディーヌさん(スクリーンショット)
フランス・パリで日本食を食べる、フランス人YouTuberのアマンディーヌさん(スクリーンショット)

 日本の食卓には、味のおいしさだけでなく、所作やマナーまで大切にする美意識が息づいています。フランス出身で、日本在住のYouTuber・アマンディーヌさん。日本人の夫・玄徳さんと運営するYouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」で、玄徳さんの父を連れてフランスを訪れた様子を公開しています。パリの日本食店で最後の食事を楽しんでいると、約1か月ぶりにお箸を手にした義父に、思いがけない“変化”が見られました。

 ◇ ◇ ◇

「フランスに長くいると癖でそうなっちゃう」

 約1か月にわたってフランスの一般家庭に滞在しながら、各地を旅してきたアマンディーヌさん一行。帰国を控え、パリの日本食店へと向かいました。

 義父もすっかりフランスの食事に順応しており、約1か月ぶりにお箸を手にした3人。するとアマンディーヌさんは、あることに気づきます。

「フォークとナイフって両方使うじゃん。お箸は片手しか使わないから毎回手をつけるの忘れちゃう。フランスに長くいると、片手が下になっちゃう。片手を添えないと下品じゃん、これ」

 それを聞いた義父も「姿勢も悪くなる」と共感。アマンディーヌさんは、日本で生活していれば、自然と日本のやり方に戻るといいます。

 そう語るアマンディーヌさんの隣で、左手を下ろしたまま食事を続ける義父。「パパも片手が遊んでいる」と指摘されても、ピンときていない様子です。さらにアマンディーヌさんは、「しかもパパさ、一番お箸のマナーに厳しいしうるさいのに一番今できてないっていう」と、その変化に驚きました。

 日本の食事マナーでは、お箸を使う際に片手を器に添えるのが基本とされています。しかし、日本在住の外国人や、海外生活を経験した日本人にとって、この切り替えは意外と難しく、無意識のうちに癖が出てしまうことも少なくありません。

 出発前、義母には食習慣の違いに慣れることができるのか心配されていた義父ですが、アマンディーヌさんが驚くほど、すっかり身も心もフランスに染まっていたようです。

 動画のコメント欄には、「73歳にして数々の新体験、素晴らしい」「お父様を通して、フランスの人の温かさや日本のテレビでは見ることができない地方の文化・生活や風景が素敵でした!」「感動しました。素晴らしい旅ですね。フランスの人たちはとても優しいですね」といった声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)