クリスマスといえばフライドチキン――日本では当たり前になりつつあるこの光景、実は世界的に見るとかなり特殊だといいます。「外国人が驚いた日本『世界一正直な国』」という動画で1000万回以上の再生数を記録し、日本の魅力を世界に発信し続けている、アメリカ人YouTuberのジェイソンさん。2019年の初来日以来、すでに8回も日本を訪れている親日家です。12月初旬まで日本に滞在していた彼に、日本とアメリカのクリスマス文化の違いについて話を聞きました。

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サンタ帽子のカーネルに「なるほど！」

「日本ではクリスマスにケンタッキー・フライド・チキン（以下、KFC）を食べると聞いたことがありました！　とても驚いたし、正直、最初はなぜチキンを食べるのかピンときませんでした。この習慣がどうやって始まったのか、とても気になります」

　そう語るジェイソンさんの父親は、KFCの名前の由来でもあるケンタッキー州出身。自身はテネシー州で生まれ育ちましたが、まさにフライドチキンの“本場”を知る彼にとって、日本のクリスマスKFC文化は衝撃的だったといいます。

「長崎にいたとき、KFCの店の前を通ったのですが、カーネル・サンダースがサンタクロースの帽子をかぶっていました。カーネルは少しサンタに似ているので、なんだか納得です」

　白いヒゲをたくわえたカーネル・サンダースとサンタクロース。確かに、見た目は似ているかもしれません。しかし、日本独自のマーケティング戦略に、アメリカ人であるジェイソンさんも驚いたようです。

　さらに、ジェイソンさんはある商品に心を奪われたといいます。

「巨大なクリスマス用バーレルを見たときは、本当にうらやましくなりました！　とてもおいしそうで、いつかクリスマスの時期に日本に滞在して、この伝統に参加できたらいいなと思っています」

“本場”アメリカの衝撃事実

　日本では、クリスマスにチキンを買おうと思ったら、予約が必要なほどの人気ぶり。しかし、アメリカでは予約どころか「クリスマスには営業していません」というから驚きです。

　アメリカでは、クリスマスは国民的な祝日で、家族で手作りの料理を食べるのが一般的です。そのため、ほとんどの企業や店舗が休業します。KFCもその例外ではないというのです。

「むしろ、日本のほうがアメリカよりもKFCがずっと人気だと感じますし、味も日本のほうがずっとおいしいと思いますよ」

　日本人の好みに合わせて、“日本ナイズ”されているのかもしれませんね。