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「夜泣きでご迷惑をかけます」 泥沼の騒音トラブルを未然に防いだ一言 顔も知らない隣人を「優しい世界」に変えた、ドアノブに掛かった意外なものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

つきあいがないマンションの隣人にメッセージを送ったところ…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
つきあいがないマンションの隣人にメッセージを送ったところ…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 近年、希薄になったと言われるご近所づきあい。そんななか、スレッズに投稿された、隣人との心温まるやりとりが注目を集めています。赤ちゃんが生まれた隣人から「ご迷惑をかけます」と連絡を受け、さっそく返事をしたところ、思わぬ出来事が……。顔も合わせたことのない隣人同士の優しいやりとりに、3万件の“いいね”が集まり、感動の声が相次いでいます。投稿者の貝木さん(sgrrrrr64)に、詳しいお話を伺いました。

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「夜泣きなんて気にすな」 顔の見えない隣人へメッセージ

 ことの始まりは、管理会社から貝木さんのもとに届いた一通の連絡でした。内容は、隣の部屋に赤ちゃんが誕生したこと、そして「夜泣きなどでご迷惑をおかけします」などという丁寧な挨拶の伝言でした。

 わざわざ管理会社を介してまで周囲を思いやる隣人の姿勢に、「管理会社を介しての気遣いがまずうれしかった」と貝木さんは心を打たれました。

 貝木さんはすぐに管理会社に、「夜泣きなんて一切気にしなくていいですよ」といった旨のメッセージを送ったそうです。さらに、お祝いの気持ちを込めて「手延べうどん」を袋に入れ、お隣のドアノブにそっと掛けました。

 お互いに顔も知らない関係。しかし、後日、驚くべき展開が待っていました。9時間かけて長い出張から帰宅すると、自宅玄関のドアノブに、丁寧にラッピングされたプレゼントと一通の手紙が掛けられていたのです。

 手紙には「このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、本当にありがとうございました。温かいお気持ちにとてもうれしくなりました」と、感謝の言葉が記されていました。

 貝木さんはこのときの気持ちについて、「優しい世界すぎて帰路9時間の疲れがぶっ飛びました。どんどん泣いて元気に育ってくれよな!!!」と投稿に綴っています。

 この出来事を綴った投稿には3万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「登場人物、すべてが優しい世界すぎて……日本中こうであれ!」「主さんの人情に惚れる」「お隣さんは本当に救われたと思います」といった感動の声が寄せられています。

「事前のひと言」が変える近隣関係を「知ってほしかった」

隣人からもらった“お返し”と温かいメッセージ【画像提供:貝木さん(sgrrrrr64)さん】
隣人からもらった“お返し”と温かいメッセージ【画像提供:貝木さん(sgrrrrr64)さん】

 出張帰りにまさかの“お返し”をもらった形の貝木さん。ドアノブのプレゼントを見つけた際、純粋なうれしさを感じると同時に、育児で多忙を極めるお隣さんに「かえって気を遣わせてしまったかな」と思ったといいます。

 昔のような濃密な近所づきあいが減り、希薄な関係が当たり前になった現代。貝木さんは、今回の出来事をあえてシェアした理由をこう語ります。

「日本人の根底にある『相手を思う気持ち』が連鎖したときに起こる、良い現象の一例として知ってほしかったんです。事前のひと言があるだけで、その後の騒音などに対するイメージは大きく変わります。コミュニケーションが、相互の人物像をポジティブに変える力を持っていると再確認しました」

 もし今後、偶然お隣さんに会う機会があれば、「先日のお礼と、赤ちゃんの性別程度は伺いたい」という貝木さん。しかし、顔を知らないことや、赤ちゃんを抱っこしているお母さんの負担を考え、「話しかけるのは申し訳ないかも」と、相手を思いやる姿勢は崩しません。

 ほんの少しの勇気と思いやりが、無機質なマンションの廊下を「優しい世界」に変えた出来事。現代の素敵な物語に、多くの人が心を打たれました。

(Hint-Pot編集部)