からだ・美容
鼻水が意外な病気の原因にも? 医師が薦める正しい鼻のかみ方
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教えてくれた人:小川 智也
医師直伝 正しい鼻のかみ方と鼻水の種類
小川先生直伝の正しい鼻のかみ方は次の通りです。“優しく根気よくゆっくり”がコツ。
〇正しい鼻のかみ方
1.片方の鼻の穴を優しく押さえる。
2.口からたっぷりと空気を吸い込む。
3.小刻みに繰り返し繰り返し軽く出す。
小さな子どもの場合は、なかなか上手に鼻水を出すことができない場合もあります。「そんなときは遊びを交えて、日頃から楽しく鼻のかみ方を教えてあげるのも大切」と小川先生は言います。鼻息で紙ずもうをしたり、ティッシュペーパーをテーブルに置いて鼻息で遠くまで飛ばすゲームなどがおすすめなのだそう。このとき、鼻をかむときと同じように、片方の鼻の穴を指で押さえ、口からたくさん空気を吸いこむことを指示してあげましょう。
意外と知られていないことだと小川先生が言うのが、鼻水は健康な人でも毎日数リットルも分泌をしているということ。鼻の粘膜の湿り気を保ち、吸い込まれた異物を取り除くためです。風邪や花粉症などになると、炎症反応が起き飛躍的に鼻水の量が増えるため、普段は喉の奥へと流れ込んでいた鼻水が、体外へと排出されます。
春は混同してしまいがちな風邪と花粉症ですが、鼻水の色や状態で見分けることができるそうです。鼻水の状態は大きく分けて2パターン。
1、さらっとした無色透明のいわゆる水ばな
2、ネバネバと粘度が高く、みどりや黄色
1は、花粉症のようなアレルギー症状のときに多い状態です。2は、みどりや黄色の正体は、感染症の原因となる細菌と白血球が戦ったときの死骸などです。受診した際に、医師から鼻水の状態を質問されるのはそのためだそうです。