からだ・美容
鼻水が意外な病気の原因にも? 医師が薦める正しい鼻のかみ方
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教えてくれた人:小川 智也
鼻をほじったり、押したりはNG 鼻づまりには手や足の末端を温める
鼻づまりで夜眠れないという経験をお持ちの方も多いのでは。
小川先生「鼻づまりは、細菌やアレルギー物質を排除しようと集まってきた白血球などによって血液が溜まり、鼻粘膜が腫れることで起こります。そこで、自律神経の働きを逆手にとると、鼻づまりが解消されることがあります。具体的には手や足など、末端を温めること。脳が手先や足先が冷たく温めなければならないと勘違いすることで、血流がよくなり鼻に集まっていた血液が流れやすくなります」
花粉症の人が寝酒をすると、鼻腔内の毛細血管が広がり、さらに鼻がつまりやすくなるため、注意が必要といいます。寝る前は、ミントや柑橘系の飲み物を摂るなど、毛細血管を引き締めることが鼻づまりの悪化を防ぐ方法のひとつだそうです。
しかし、日中はなかなか足浴などはできないもの。花粉症の場合は、鼻の入り口を手じゃくですくったお水を吸い込んで洗うことで、原因物質を排出し、症状が緩和されるとのことです。「強く吸い込むと逆に原因物質を鼻の奥まで運んでしまうことになるので、優しく吸って鼻の入り口だけを洗うようにしてください」と小川先生。鼻がかゆくても、鼻の上から押したり、鼻をほじってはいけません。粘膜が余計に傷つき、症状が悪化します。