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“ししゃも1匹”給食に「お金払っても良いからもっと食べさせて」 保護者が疑問視、ネットも違和感続出
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4月から全国の公立小学校で給食無償化が開始、児童1人あたり月額5200円の食材費が国や自治体から支援されます。物価高騰による家計の負担軽減が期待される一方、保護者からは給食の質について問題提起する声も上がっています。ネット上で「質素すぎる」と驚きの声が上がった給食について、写真を投稿した保護者と自治体に話を聞きました。
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ごはんと汁物、牛乳の他におかずのししゃもは1匹だけ
「学校の給食が無償化されたのは良いんだけど、写真見るとあまりに残念だなぁ。ししゃも1本って辛い。お金払っても良いからもっと沢山食べさせてあげたい。全国的に令和の時代はこんな感じですか?」
3月下旬、SNS上に投稿された写真には、ふりかけがかかったごはんとししゃもが1匹、根菜の汁物、牛乳という質素な内容の給食が収められています。ネット上では、「え? 今の給食ってこんななんですか??!!」「こんな戦後みたいな給食なんやったら無償化反対やわ」「これはちょっと寂しすぎますね」など、さまざな反応が寄せられています。
投稿者は埼玉県内で小学生と未就学児の2児を育てる30代の男性。自治体名や日付はプライバシー保護のため匿名としながらも、写真の給食は長女が通う公立小学校で今年に入ってから提供されたものだといい、「給食無償化が話題になっていますが、そもそも量が少なすぎることに疑問を感じて投稿しました。個人的には、お金を払ってもいいので子どもたちにはお腹いっぱい食べてほしいと思っています」と投稿の意図を口にします。
小学校の給食は、学年によっても量に違いがありますが、今回の給食は適量だったのでしょうか。
写真の給食を管轄する自治体の給食課は、Hint-Potの取材に「写真は今年○月○日に、○○小学校(投稿者のプライバシー保護のため匿名)で提供された低学年(1~2年生)向けの給食で間違いございません。当日の献立は梅じゃこごはん、ししゃも薬味ソースがけ、沢煮椀(さわにわん)、牛乳です」と回答。
1食あたりのカロリーや栄養素については、「学校給食法で規定されている『学校給食摂取基準』に準じて月平均で算出しており、日によって多少ばらつきがあるものの、月単位では基準を満たしております。1食あたりのカロリーは低学年は464.5キロカロリー。中学年(3~4年生)では580.7キロカロリーで、当該給食ではししゃもが2匹に増えるなどの違いがあります。たんぱく質は全学年で総カロリーの16.5%以上になるよう計算しています」と説明、基準の範囲内で提供しているとの認識を示しました。

一見、少ないようにも見えますが、画像は小学校低学年向けで、汁物の沢煮椀には豚肉や野菜も含まれており、栄養バランスを取っているとのことです。ちなみにこの自治体では、写真の給食が提供された2025年度の1食あたりの給食費は313円でしたが、4月からは給食無償化に伴い食材費が1食あたり333円と約20円増額。今後はさらに給食内容の充実が期待できるそうで、給食課の担当者は「今後も引き続き、子どもたちが楽しめて、必要なエネルギー量と栄養バランスのとれた学校給食を提供すべく努めてまいります」と話しています。
一方、低学年でも、日頃から食欲があり、大人並みに食べている子どももいます。お金を払ってでもいいものを食べさせたいというのもまた親心。無償化されたとはいえ、成長期の子どもたちの食を支える給食の在り方について、より一層の議論が求められています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)
