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「信じられないよ」 スペイン人が奈良で知った鹿を巡る実情 「同じようなことがあって…」母国と重ね合わせた課題とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

スペイン人のユークさん【写真:Hint-Pot編集部】
スペイン人のユークさん【写真:Hint-Pot編集部】

 歴史ある街並みと豊かな自然が広がる奈良県は、国内外の観光客の人気スポットに挙げられます。近鉄奈良駅周辺から奈良公園にかけては、多くの鹿が行き交い、多くの観光客でにぎわっています。そんな奈良を訪れていたのが、スペインからやってきたユークさんです。日本を旅行するなかで、母国との違いを感じた一方、意外な共通点もあったといいます。いったい、どのようなところに日本とスペインの違いや共通点を感じたのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

日本のアニメが大好きで夢実現

 スペインからやってきたユークさん。日本に来て約2週間がたっており、今回の旅行では合計23日間滞在するといいます。これまで京都などを巡り、この日はちょうど奈良に到着したところでした。

 ユークさんは日本のアニメが好きで、以前から日本を訪れることが夢だったそう。旅行のためのお金を貯め、念願だった日本旅行を実現したとのことです。

 そんな日本が好きなユークさんに日本へ来て驚いたことを聞いてみると、挙げたのはトイレについてでした。

「トイレが本当にきれい。なんせ、ボタンがたくさんあるよね。スペインでは流すボタン一個しかないことが多いよ」

 ウォシュレットなどさまざまな機能が備わった美しい日本のトイレは、ユークさんの目には珍しく映ったようです。

 そして、奈良を象徴する光景のひとつとも言えるのが、街中を自由に歩く多くの鹿です。一方で近年、観光客が鹿を蹴ったり、たたいたりする様子が確認され、問題になっています。こうした話を伝えると、ユークさんは嫌悪感を示しました。

「動物に暴力をふるうのは残忍で卑劣な行為で、許せない。そういうことは嫌いだし、信じられないよ」

 さらに、奈良では鹿が増加していることも地域の課題の一つとなっています。その話を聞いたユークさんは、自身の考えをこう話しました。

「鹿が増えているのは、僕が思うに餌が増えているんじゃないかな。実はバルセロナでも同じようなことがあって、ハトが増えて問題になっているんだよ」

 バルセロナのカタルーニャ広場や市街地などでは、人がハトに餌を与えることなどによってハトが増え、ふんによる街の汚れや健康被害など、公衆衛生への影響が問題になっているそうです。

 奈良の鹿とは動物こそ違いますが、人との関わりによって課題が生まれているという点では、共通する部分があるようです。

「僕はハトが苦手なんだけど、鹿はかわいいよね。いずれにせよ、動物を傷つけることはしてはいけないと思うよ」

 日本とスペイン。遠く離れた二つの国ですが、それぞれの土地で人と動物が心地よく共存できる環境が続いていくことを願いたいですね。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)