恋愛・夫婦

なぜモテ続けるのか 70代でもなお恋愛を楽しむ実母に娘が思ったこと

著者:三反田 リミ

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モテる秘訣は「コミュ力」と「心くばり」のふたつ

 そんなモテモテ人生な母ですが、すごい美人か? と言われると、そこまでではありません(決して不細工ではありませんが)。モテる理由があるとすれば、母はコミュニケーション能力が高く、どんな相手の話でもうまく会話をつなげ、相手が求める会話を返すことができます。そして、会話の中から情報をうまくつかみとり、相手が何をしてほしいと思っているかを的確に判断する。このふたつの能力に長けていることだと、私自身は分析しています。

 先に述べたように、母にホレるシングルのシニア男性の多くは要職に就いています。そうした男性は、美しいお飾り用の恋人はすでに若いころから獲得済みで、着飾った銀座の高級ホステスたちによる接待なんぞも手慣れたものです。だからこそ母に求めるのは、話をして心から楽しめること。そして、一緒にいて気分が休まること。このふたつに尽きるようなのです。

 母がそうした男性と出かけるとき、準備をしていくのは、豪華なお菓子でも手の込んだ料理でもなく、野菜をたっぷりと使ったサラダと、手製のドレッシング。これだけです。不思議に思って理由を尋ねたところ、

「美味しい料理なんて、お金を出せばいつでも食べられるでしょう? 私はただ、そうした食事で足りないものを補ってあげているだけ。面白いものでね、男性ってただそれだけのことが、本当にうれしいんですって」との答えが返ってきました。

 そう。ずばり「愛を得る」ということは、甲斐甲斐しく尽くすことでも、きれいに着飾ることでも、相手に貢ぐことでもないのです。相手を気遣う気持ちを見せること。これこそが、モテの神髄! と母を見て感じます。