Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

子と荷物どっちが先? 専門家が警鐘、ママチャリに潜む危険性

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ママチャリ特有のリスクは子供の乗せ降ろし時

 遠藤さんによると、最も注意したいのが転倒。特に子供を乗せる時や降ろす時に、リスクが高まるそうです。子供を乗せている分、自転車自体が重くなり不安定になりやすい上、さらに子供の不意な動きでぐらつき、自転車ごと倒れて事故につながるケースも。

「安全のためには自転車がぐらついたり、不安定な状態にならないように心がけることが大切です。まず平坦で安定した場所に止め、しっかりと安定して止められるスタンドを活用します。前輪が急に旋回するのを防ぐために、ハンドルロックの機能があれば使いましょう。そこまでやってから、子供の乗せ降ろしをします。乗せる子には、必ずヘルメットとシートベルトを。ヘルメット着用は法的にも努力義務とされています。もしお子さんが嫌がっても、安全には替えられません」

 遠藤さんはこうアドバイスします。子供1人の乗せ降ろしなら“子供ファースト”で問題ないのですが、子供2人の時には順番があるそうです。乗せるときは、まず安定感のある後部座席に子を乗せてから、前部座席の子を乗せます。降ろす時は逆で、まず前部座席の子を降ろしてから後部座席にいる子が後。年長の子でもしっかりと抱いて乗り降りさせましょう。

 ここでちょっと“応用”になるのが、買い物の荷物を積んで子供も乗せている時。帰ってきたら、子供と荷物のどちらを先に降ろしますか? 荷物に気を取られそうですが、正解は?

「降ろす時は、子供が先、荷物は後です。子供を乗せたまま荷物を先に降ろすと、自転車のバランスが不安定になりやすいので、子供を先に降ろしましょう」と遠藤さん。

 交通ルールを無視したり、運転マナーが悪ければ事故のリスクは高まります。そもそも自転車に乗せる子供の年齢は6歳未満。自転車に幼児用座席があることが条件です。子供を乗せて自転車を運転できるのは16歳以上。つまり中学生が運転者では、たとえ6歳未満の妹や弟だとしても、乗せて走行することはできません。加えて車道の左側通行、通行可能な歩道での徐行義務、踏切や標識のある場所での一時停止など、基本的な自転車の走行ルールは子乗せ自転車も同じ。そのほか傘さし運転の可否など地域のルールがある場合もあります。各都道府県の警察のホームページなどで確認して、安全に乗りたいですよね。