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子と荷物どっちが先? 専門家が警鐘、ママチャリに潜む危険性

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

セルフメンテの合言葉「ぶ、た、は、しゃ、べる」

 さらに遠藤さんは、「安全に」乗るためには、「安全な」自転車に乗っているかどうかも大切だと言います。自転車は乗り物。メンテナンスしていない自転車では、事故発生の可能性が高まります。例えばブレーキなら、利きが悪くなっていると停止するまでの距離が違ってきます。その違いが、衝突を回避できるか否かに大きく関係してきますよね。メンテナンスと聞くと「機械に弱いんで……」と一気に弱気になるママも多いかもしれません。そんな時は合言葉「ぶたはしゃべる」を目安に、日々、乗る前にセルフメンテしましょう。

「ぶ」ブレーキ 前後ともよく利くか、ブレーキのゆるみやワイヤーの伸び、外れはないか

「た」タイヤ 空気が十分入っているか、タイヤはすり減っていないか、石や釘などが刺さっていないか、ヒモなどタイヤに絡まりそうになっていないか

「は」反射材 正常に取り付けてあるか(位置・色・角度)、汚れたり、壊れたりしていないか

「しゃ」車体(フレーム・ハンドル・サドル・チェーン) フレームに亀裂やサビが発生していないか、ハンドル周辺にがたつきはないか、サドルはぐらついていないか、座って両足先が地面に届くか、チェーンがたるんだり、減ったり、サビついていないか、使用中に異常な音はしないか、カゴや荷台、幼児座席(前後)に、ぐらつきや破損はないか

「べる」ベル ブザーやベルはよく鳴るか

 このほか、ライト点灯、車輪のナットのゆるみ、ペダルのがたつきも確認すると良いそうです。

「子供と一緒に乗る自転車だからこそ、たわなまい、ふらつかない、頑丈で安定感があるものに乗りたいですよね。安全性がわからないという人は、自転車に貼付してあるマークも確認してみましょう。ポピュラーなのはBAAマーク。フレームの強度やブレーキ性能など90の検査項目をクリアした自転車のみに貼付され、万が一、製造上の欠陥で事故が発生するようなことがあれば、製造業者または輸入事業者の責任で補償されます。このほかTSマークは、自転車安全整備士や自転車技士によって点検、整備したときに貼られるもので、傷害保険や賠償保険がついています。行きつけのショップを見つけて、何か起きてから修理するのはもちろん、いつもと違う音がした時や最低年に1度は定期的に点検してもらいましょう」

 遠藤さんはそう話します。今一度、チェックしてみましょう。

(Hint-Pot編集部)