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悩む園児の弁当作り バランスの良い主食・主菜・副菜の割合とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:長谷川 直子

昨日まで好きだったものが、急に食べなくなった…そんなときの工夫

〇その2 今まで食べていたのに突然食べなくなった、家では食べるのにお弁当に入れると残してくる……。

 子どもが好きだったはずなのに、突然食べなくなった! 残すようになった! お弁当に入れると食べない食材がある、という経験はありませんか? 長谷川さんは次のように解説します。

「昨日まで食べていたものなのに、急に子供が食べなくなることはよくあります。理由はさまざまで、今までとちょっと味が違った、食感が違ったなど些細なことが原因となっていることもあるようです。しかし、また突然食べることもあります。食べないからとまったく用意しないのではなく、味付けや調理法などを変えたりするのは、いかがでしょうか。お気に入りのピックを使ってみたりするのも良いでしょう」

 さらに、次のような工夫も提案します。

「もちろん幼稚園の決まりで『食べられる食品や量のみをお弁当に入れる』などの方針がある場合は注意が必要ですが、たとえばお弁当に子どもが苦手な食材を入れてみても、お友達と一緒なら食べられるといったこともあります。また、自分の経験上で気を付けたポイントは、食べやすい大きさにする、という点です。特に幼稚園の年少さんでは、まだスプーンやフォーク、おはしが上手に使えなかったり、食べるのに時間がかかったりもします。おかずや野菜などもそのまま口に入れられるようにお肉もひと口サイズ、ミニトマトも半分や1/4に切っていれると食べてくれることが多かったと記憶しています」

 確かに家と幼稚園では、食べる環境が異なるので、お弁当作りでは子ども自身が食べやすいように重点を置いて作るのが良いですね。

「たとえば、お弁当の主食はごはんでもパン類でもかまいませんが、食べやすい大きさにすることがコツです。子どもにとって、丼ごはんのように、ごはんの上に何かのっていて、それを一緒に食べるというのは難しいです。たとえば、ひき肉のそぼろや炒り卵などもごはんにのせるよりは、混ぜ込んでおにぎりにするスタイルが食べやすいですよ。おにぎりなら直径3~4cmほどの大きさにすると食べやすいでしょう」

 コツをつかんで、GW明けも、楽しくお弁当作りをしたいですね。

(Hint-Pot編集部)

長谷川 直子(はせがわ・なおこ)


管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にサッカーのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などをこなす。そのほか小中学校での食育講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など多彩に活躍。2児の母として自らの育児の経験を生かした食のアドバイスにも定評がある。