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高齢ドライバー対策 米国ではどうしてる? 栄養指導から引っ越しまで推奨
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運転に必要な肉体的なスキルを細かくチェック
高齢者安全運転ガイドには、「ドライバースキル自己評価アンケート」があり、聴覚や視覚、体の機能が運転に適しているかどうかのチェック項目が細かく記されています。
〇聴覚
窓を閉めた状態で、サイレンやクラクションが聞こえますか?
ウインカーを出したときの音が聞こえていますか?
〇視覚
物がしっかり見えていますか?
夜でもしっかり見えますか?
日中眩しい太陽の下にでた後に、すぐにはっきりと物が見えますか?
(実際に外に出るかどうかではなく、暗い室内から太陽光の下にでたときを想定しています)
ハンドル越しにしっかり物が見えていますか?
〇頭と首
左から右へ、同じ距離だけ首を回すことができますか?
肩越しに振り返れるくらい、頭ごと首を後ろに向けることができますか?
〇腕と手
長距離運転で腕や手が痛くなったりしませんか?
最低でも30分間、腕や手がしびれることなく運転ができますか?
両ひじを曲げてリラックスし、両手をハンドルにおいた状態で快適な姿勢といえますか?
バックミラーを調節する程度に腕を挙げられますか?
ハンドルを回すとき、逆手とクロスさせることができますか?
〇脚と足
膝を曲げたままブレーキを踏めますか?
脚や足がしびれることなく、15分以上座っていられますか?
アクセルとブレーキを踏む時は、右足だけを使っていますか?
最低でも10度、膝を曲げられますか?
これらを自らチェックをすることによって、運転が難しいと感じて自発的に返納する人もいるようです。米国でも車はなくてはならない便利なものですが、ひとつ間違えるとだれもが加害者になる“凶器”に。高齢ドライバーのための安全ガイドはもちろん、免許返納の後もスムーズに暮らせるように、行政や周囲のきめ細かいサポートの充実が図られています。
※参考 DMV SENIOR GUIDE FOR SAFE DRIVING – State of California Department of Motor Vehicles
https://www.dmv.ca.gov/portal/wcm/connect/8a431ac8-535b-4783-b006-a6c6cf58ef18/dl625senior.pdf?MOD=AJPERES&CVID=
(パツワルド敬子)