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ライフスタイル

LA発ナチュラリストせいこさんの自然に囲まれた背伸びしないライフスタイル

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

夕焼け【写真:小田島勢子】
夕焼け【写真:小田島勢子】

シャンプーやリンスは使わない 肌の弱い次女のため石鹸や洗剤などを見直し

 夕食の後はお風呂タイム。娘3人で協力しながらシャワーを浴びます。子供はボディーソープやシャンプー、リンスを使わないので、私が協力する必要はほとんどありません。使わなくて臭くないの?とよく聞かれますが、臭いません。肌が弱い次女が生まれてすぐに、石鹸や洗剤など肌に関わるものすべてを見直しました。シャンプーやリンス、ボディーソープを使わず育った娘達は自分達の身体の脂をうまく調節して自然と環境に対応しているんだと感じています。

 ここで、私が好きな“菌の世界”から少しお話しましょう。我が家では帰ってきた時の手洗いに、石鹸を使うことはほとんどありません。手にはばい菌と同じように、常在菌と言われる身体を守る菌や、ばい菌に対抗する菌が生息し、手をコーティングする天然の脂もついています。必要以上に殺菌力のある石鹸を使えば使うほどに、これら良い菌や脂まで落とすことになって抵抗力が低くなり、実は菌に弱い肌になるのではないか、と思うからです。同様に、病院や学校で風邪が流行る時期以外は、うがいもほとんどしません。菌は空気中にたくさんいて、手や喉についているだけではないのです。菌とうまく共存して、病気や風邪に対抗できる身体を作り、保つことのほうが大切だと、私は思います。

 小さなことですが、物事をちょっと違う方向から見てみる。それだけで、暮らしや気持ちにゆとりができる。そう感じながら今日も小さな家の家族の1日が暮れていくのでした。

 次回は、こちらでのホリデーシーズンや休日の楽しみ方をご紹介していきたいと思います。

(小田島 勢子)

小田島 勢子(おだしま・せいこ)

ナチュラリスト。結婚を機に2004年に南カリフォルニア州へ移住し、3人の女の子を米国で出産。ロサンゼルスの片田舎でバックヤードに鶏たちと豚のスイ、犬のトウフとともに自然に囲まれた生活を送る。母になったことをきっかけに食や環境の大切さを改めて感じ、できることからコツコツと、手作り調味料や発酵食品、スーパーフードやリビングフードを取り入れた食生活をメインに、食べるものは「できるだけ子どもと一緒に作る」「残さない」がモットー。2015年に「RUSTIC」を設立。日本で取得した調理師の知識や経験を生かして食のアドバイザー、ライフスタイルのコーディネーターとして活動。日米プロスポーツ選手やアクション映画俳優の身体作りのアドバイザー、みそ、お酢、漬け物など発酵食品作りの講師、創作料理のケータリングなど幅広い分野で活躍。
https://rusticfarmla.com/