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子どもが好きになる読み聞かせ ついやってしまいがちなNGポイントまとめ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:竹内 美貴子

□大げさに読んだり、声色を過度に変えたり、本を動かしたりしていませんか

 子どもの注意を引こうと、紙芝居のように演じたり、本を動かしたりする人が多いようです。でも、これは間違い。確かにその場では、子どもが楽しんでいたとしても、それは「本」が面白いわけではなく、「読み手」が面白いということになってしまいます。それでは、本への興味がわいてきません。たんたんと読み、感じ方は子どもの想像力に任せましょう。

 年齢や発達段階にもよりますが、子どもの注意をひくために読んでいる箇所を指さしたり、なんの話をしているか分かるように、絵を指さす人がいますが、これもNGとのこと。内容を教えるために読み聞かせているわけではないので、子どもの視線はどこにあってもいいからです。

□子どもが話しているのを遮ったり、逆に質問攻めにしたりしていませんか

「読み聞かせは無理やり読み切らないといけないものではありません」。読み聞かせは、コミュニケーションツールのひとつでもありますから、教科書のように真面目に読まなければいけないものではないからです。

 また、子どもに「主人公がこうしたのはなんでだと思う?」などと物語を理解しているかを確認するための質問は、子どもの自由な見方を奪い、大人の狭い見方を押し付けてしまうことになります。それに加え「どこがおもしろかった?」など、感想を無理やり引き出そうとするのもあまりよくありません。

 もちろん子どものほうから、感想を話し始めて会話のキャッチボールとして、質問を挟むのはOKです。子どもから話しかけてこないとき、子どもは物語の余韻に浸っている場合があります。大人でも良い本を読んだり、映画を観たあと、余韻に浸りたいこともあるでしょう。あくまでも子どもの楽しみを奪わないよう質問などは控えるべきだと、竹内さんは言います。