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主婦目線で始まった野菜のごはん 発刊したヴィーガン料理本は70冊に 庄司いずみさんの原動力

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・井上 千春

切り干し大根と豆腐で作ったハンバーグ【写真:Hint-Pot編集部】
切り干し大根と豆腐で作ったハンバーグ【写真:Hint-Pot編集部】

出産がきっかけで野菜中心の生活に もっと身近に作れるレシピ本が欲しい

「大の野菜好き」と語る庄司さんは、この10年の間で、レシピ本70冊を発刊。レシピは、すべて野菜だけで作る料理で、驚異的な数のレシピを生み出している。そもそも、庄司さんが野菜だけの食事を始めたのは、20年ほど前、出産直後の不調がきかっけだったという。

「乳腺炎になったんです。脂っこいものを食べるとおっぱいが痛くなったりして……」

 助産師さんに相談すると、肉や魚とか脂っこいものは控えて、野菜とごはんくらいの粗食にすると良いのでは、と指導を受けた。

「それで、試しに食べるものを野菜とごはんにしてみました。私の場合、確かに野菜だけ食べてる時は調子がよくて、なぜかお肉を食べるとダイレクトに張ってしまって辛かったんですね。もともと私は小さなころから、お魚やお肉が苦手で、例えばすき焼きならお肉よりも白菜のほうがおいしくて、そればかりを食べている子どもでしたね。出産後に食べ物ってこんなにも体に影響を及ぼすんだと身をもって知って、そのことがきっかけで野菜中心になっていきました」

 とはいえ、当時は日本であまり知られていなかった「ベジタリアンの世界」。調べようにも難しい書籍が多く、厳格な玄米菜食や精進料理などの料理本を見ては、調理のハードルの高さを感じていた。もっと家庭の主婦が手軽に作れて、家族みんなが楽しめるような野菜がメイン料理となるレシピ本はないのだろうか? ふと思った。自分でやるしかない、と。

「身近な食材で、家庭で簡単に作れるものでないと、毎日料理するのは難しいですよね。だから、自分なりでいろいろと工夫しました。お肉やお魚は苦手でしたが、それぞれのお料理の味は好きでした。だから、野菜でハンバーグを作るにはどうしたら良いだろう、とか野菜の餃子があったら良いななど、自分なりに考えて作ってみたんです。まさに“実験”という感じでした。特別な材料は不要。野菜は生でも食べられるものが多いですから、肉や魚より簡単に扱えて失敗も少ないんですよ」