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実録・わたしの更年期「ある朝、起きたら突然死にたくなった―」
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家族の理解と協力。これも更年期症状を緩和するカギ
漢方薬とホルモン剤を処方されて家に戻ると「悪いけど、私、2~3日、泊まっていくわ」とお姑さん。すると、ゴルフから戻った夫を捕まえるやいなや「アンタ、何やってんの!」と、大声で怒鳴りつけてくれたといいます。
「夫は最初、一体全体、何が起こったんだ!? という顔で、姑に気圧されていました。女性には更年期があること、姑自体も辛い思いをしたことがあること。そして男性にもあるんだから、ということ。そうしたことを説明し『大切な家族でしょう? 夫であるあなたが妻のことを思いやれなくてどうするの!』って。そう言ってくれたんです。その後、姑は遊びから帰ってきた娘をつかまえてイチから同じことを説明。翌日は早朝から夫と娘を叩き起こし、家事をみっちり仕込んでくれていました(笑)」
更年期の辛さを知っていたお姑さんが行動してくれたおかげで、「うつ状態」から脱却。薬により症状が抑えられたことから、今までとほぼ変わらない状態にまで回復できた良子さん。
「更年期なんて、50代になって始まるものだと思っていました。でも、よくよく調べてみたら30代40代でも、なる人はなってしまうものなんですよね。無知だった私を救ってくれた姑には『感謝』しかありません」
仕事が忙しいから? 疲れが溜まっているから? と女性の更年期症状は見逃されがちです。我慢し続けて症状を悪化させることも。しかし、早めに気づいて女性外来など専門の病院へ行くことで、辛さを軽減し、精神的にも安定することができるといいます。もし、体調や精神に違和感をもったら、「更年期かも?」と疑うことも大切かもしれません。
(和栗 恵)